マツダとAI監査実験
2025-12-22 12:18:56

マツダとプロティビティ、次世代内部監査に向けたAI実証実験開始

マツダとプロティビティ、次世代内部監査に向けたAI実証実験開始



2025年12月22日、マツダ株式会社とプロティビティ株式会社は、AIエージェントによる内部監査業務の実証実験を始めます。本実験は、日本マイクロソフトの技術協力のもと、内部監査の新たな形を検討し、AIエージェントが自律的に業務を遂行する未来を見据えています。

1. 背景と目的


現代のビジネス環境において、内部監査は組織の健全性や信頼性を維持するために非常に重要な役割を担っています。しかし、従来の監査プロセスは迅速な対応が求められる現状には必ずしも適応できていないのが現実で、効率化が求められています。そこで、AI技術の導入が注目されています。特に、エージェント型AIはタスクを自律的に実行する能力から、内部監査業務に新たな変革をもたらすと期待されています。

プロティビティは、内部監査の変革を目指し、AIを活用することで、迅速かつ的確なリスクの予測や付加価値の高い提言を行うことを目標にしています。また、企業価値の創造と維持を高めるための基盤を構築することが狙いです。

2. プロジェクト概要


プロジェクト名


「プロジェクトAAO(Agentic AI Orchestration)」

実施期間


2025年12月22日から2026年5月末まで。

このプロジェクトでは、Microsoft Azure環境を利用し、内部監査のプロセスをカバーするAIエージェント群を開発します。これにより、複数のシナリオに対応し、タスクの自動化を実現するオーケストレーションシステムを構築します。さらに、透明性やセキュリティを意識したAIガバナンスの確立も目指します。

3. 今後の展望


プロティビティは、人間の監査人とAIが高度に協力する「未来の内部監査」を実現するため、以下の3つの重要な変革を行う予定です。

1. リアルタイムの監査実施:エージェント型AIを活用し、従来の人材やシステムの制約を越えて監査の質を向上させる。
2. 業務タスクの拡大:エージェント型AIによって置き換え可能な業務を広げ、戦略業務へ資源をシフトさせる。
3. 監査人の成長支援:AIが監査人の戦略的思考や深い洞察を促し、プロフェッショナルとしてのスキル向上に寄与する。

実験から得られた知見は、広く業界内で共有し、日本企業全体の内部監査の高度化に貢献することが期待されています。

4. 共同体制と期待される成果


今回のプロジェクトにおいて、プロティビティは幹事会社としての役割を担います。AIサービス開発部門を新設し、マツダの専門チームとの連携で進めるこのプロジェクトは、両社の知見を融合させ、企業の持続性を向上させるための基盤づくりに寄与することを目指します。これにより、企業が直面する複雑な監査業務から解放され、より戦略的な業務に専念できる環境が整うことでしょう。

この実証実験が成功を収めることで、AIを搭載した次世代の内部監査が日本企業全体に普及し、業務の効率化のみならず、質の高い監査機能の確立が期待されます。


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