被爆・戦後80年に寄せて
2025年に迎える被爆・戦後80年の節目に、パルシステム生活協同組合連合会は8月15日に「被爆・戦後80年に寄せてあらゆる暴力の即時停止を呼びかけます」というメッセージを発表しました。この声明は、過去の戦争の悲惨な教訓を振り返り、今後の平和な社会を築くための強い意志が込められています。
あらゆる暴力の根絶を
日本における先の戦争の終結から80年、パルシステムグループは犠牲となった全ての人々に哀悼の意を示しつつ、日常生活を守る組合の立場から、暴力を根絶する強いメッセージを発信しました。メッセージは、「心豊かなくらしと共生の社会を創ります」という理念のもと、食や農、命を大切にする活動が行われていることを背景にしています。
戦争の痛ましい歴史
この戦争では沖縄での地上戦や空襲、広島・長崎への原爆投下といった数多くの惨事が発生しました。また、植民地支配や侵略により、アジアの国々にも計り知れない損害を与えました。この反省から、日本国民は「日本国憲法第9条」を制定し、戦争と武力の行使を永久に放棄することを約束しました。この教訓を理解し、伝え続ける必要があります。
核兵器の廃絶を求めて
特に核兵器については、非人道的な兵器としてその廃絶が急務であると訴えています。核兵器禁止条約には既に73カ国が批准しており、2024年には日本の原水爆被害者団体協議会にノーベル平和賞が授与される予定です。世界は確実に核兵器の廃絶へ向けた動きを強化しています。
未来の子どもたちへ
私たちはすべての戦争が人命を奪い、人の尊厳を傷つけることを知っています。しかし、現在の国際情勢の中では、情報の偏向による不寛容が広がり、これが格差や環境問題、国家間の対立を生む要因となっています。そして、その被害を最も受けるのは無辜の子どもたちです。私たちは、奪われた命の重さを理解し、子どもたちに争いのない世界を手渡すために、多くの人々と協力し、平和の重要性を広める決意を再確認しています。今後もあらゆる暴力の即時停止を訴え続けていきます。
2025年は国際協同組合年でもあり、これを機に、より良い社会の構築を目指して共に歩んでいきましょう。私たちの未来は手の中にあります。平和の実現に向けた小さな一歩を、皆で踏み出しましょう。