ウパダシチニブの承認申請
2026-02-25 12:06:17
尋常性白斑治療に新たな光、ウパダシチニブの承認申請
アッヴィ、ウパダシチニブの承認申請を発表
2026年2月3日、アッヴィがウパダシチニブ(15mg、1日1回投与)に関する承認申請を米国食品医薬品局(FDA)および欧州医薬品庁(EMA)に提出したと発表しました。これにより、非分節型白斑(NSV)を持つ成人および青少年の患者に対する新たな治療選択肢が提供される可能性があります。
ウパダシチニブの臨床試験
この申請の基盤となったのはウパダシチニブの第3相試験「Viti-Up」で、成人及び青少年のNSV患者を対象に、治療の効果を評価しました。試験の結果、ウパダシチニブは48週以内に全身の色素再沈着範囲をベースラインから50%以上改善させ、さらに顔面の色素再沈着も75%以上改善させることを確認しました。これらの成果は、患者の治療ニーズに応える重要なステップです。
尋常性白斑の影響
尋常性白斑は慢性の自己免疫疾患であり、見た目の変化が患者の自信やアイデンティティ、日常生活に多大な影響を与えることがあります。特に、NSVはその中でも最も多く、患者の約84%がこのタイプに該当します。脱色素斑が身体の両側に左右対称に現れるため、見た目の心理的負担が大きいのです。
現在の治療の課題
現在、尋常性白斑の治療には全身薬物療法の選択肢がほとんど存在せず、多くの患者がフラストレーションを抱えています。アッヴィの研究開発責任者であるKori Wallace氏は、「進行の予測が不可能で、選択肢が限られているために患者が抱えるストレスを軽減できるよう努めています」と述べています。このViti-Up試験が、患者の治療選択肢の幅を広げ、より良い医療を提供することを目指しています。
Viti-Up試験の詳細
Viti-Up試験は、同一のデザインで実施される2つの第3相試験で構成されています。参加者は無作為化され、ウパダシチニブを投与されたグループとプラセボグループに分かれ、48週間にわたって効果を観察しました。試験が成功すれば、ウパダシチニブは尋常性白斑に対する初の全身治療薬として承認される予定です。
新たな治療の期待
ウパダシチニブは、既に円形脱毛症や化膿性汗腺炎、高安動脈炎、全身性エリテマトーデスを対象とした第3相試験が進行中で、今後の承認に向けて大きな注目が集まっています。この治療薬が広く認可されることで、NSV患者に新たな光が差し込み、心理的な負担の軽減に寄与することが期待されます。
これからの進展に注意が向けられるウパダシチニブの承認申請は、尋常性白斑治療における重要な一歩となることでしょう。患者や医療関係者の期待に応えるため、継続的な研究と評価が求められています。