LAOWA Zero-D Shift Cine レンズが業界を変える
映画撮影の現場で、最も革新的なツールの一つと言えるのが、株式会社サイトロンジャパンが発表した「LAOWA 15mm T4.8 Zero-D Shift Cine」と「LAOWA 20mm T4.1 Zero-D Shift Cine」だ。これらは、世界初となるシフト機能を搭載したVista Vision対応のシネレンズであり、2025年5月2日から公式に受注が開始される。
シフト機能搭載の利点
シフト機能を使用することにより、フルフレームサイズで±11mm、さらにはVista Visionフォーマットで±9mmのシフトが可能となる。これは、特に建築物や室内空間の撮影時において、収束線を補正し、傾きを直すことを実現するため、従来のレンズに比べて、より自然でリアルな映像表現が可能となる。ポストプロダクション段階での修正やトリミングの必要がなく、撮影の時点で完璧な構図を確保できるため、制作の効率が飛躍的に向上する。これにより、映像の質を損なうことなく、スムーズな制作が実現する。
大型センサー対応
LAOWAの2つのレンズは、φ65.2mmのイメージサークルを有し、RED V-Raptor 8K Vista VisionやBlackmagic URSA Cine、Arri Alexa 65など、映画撮影所で一般的に採用されている大型センサーに対応している。これにより、非常に多様な撮影環境でも使い勝手が良く、クリエイターのニーズに応えることができる。
Zero-D設計による歪み抑制
また、このレンズは「Zero-D(ゼロ・ディストーション)」設計を採用しているため、広角レンズ特有の歪みを極限まで抑制している。通常撮影の場合でも、シフト機能を使用しなくとも美しい直線を持った映像が得られるため、どんなシチュエーションでも優れたパフォーマンスを発揮する。
近接撮影にも対応
さらに、近接撮影においても優れた性能を見せる。「LAOWA 15mm T4.8」モデルの最短撮影距離はわずか20cmで、「LAOWA 20mm T4.1」モデルでは25cmで、クローズアップ撮影においても美しいボケ味を表現できる。また、広大なシーンの撮影にも対応可能で、高い汎用性を持ったレンズとなっている。
色収差の抑制
色収差に関しても設計に工夫がなされており、諸収差を抑えることで、中心から周辺まで均一なシャープネスを実現。また、コントラスト部の収差も最小限に抑えられており、一層クリアでシャープな映像を提供する。
多様なカメラに対応するバヨネット
また別売の交換用バヨネット(Sony E, Canon EF, Nikon Z, Canon RF, Lマウント)を利用することで、幅広いカメラシステムに対応可能となる。これにより、様々な撮影スタイルに合わせた使い方ができるのも大きな魅力だ。
具体的な用途例
シフト機能は、特に高層ビルの撮影時に威力を発揮する。傾きのない構図を実現できるため、視覚的に美しい作品を作りやすくなる。さらに、鏡やガラス越しの撮影においても、光軸をずらしてしまうことでカメラの映り込みを防ぎ、クリーンな映像を得ることができる。
製品仕様
- - LAOWA 15mm T4.8 Zero-D Shift Cine
- フォーマット:フルフレーム/Vista Vision
- 焦点距離:15mm
- 絞り範囲:T4.8-22
- 画角:110°
- イメージサークル直径:φ65.2mm
- レンズ構成:11群17枚
- 絞り羽根枚数:14枚
- 最短撮影距離:20cm
- シフト量:±11mm (FF), ±9mm (VV)
- - LAOWA 20mm T4.1 Zero-D Shift Cine
- フォーマット:フルフレーム/Vista Vision
- 焦点距離:20mm
- 絞り範囲:T4.1-22
- 画角:94.4°
- イメージサークル直径:φ65.2mm
- レンズ構成:11群16枚
- 絞り羽根枚数:14枚
- 最短撮影距離:25cm
- シフト量:±11mm (FF), ±9mm (VV)
発売概要
- - 受注開始日:2025年5月2日
- - 予想市場価格:税込440,000円前後
これらのレンズは、映画制作の現場に新たな革新をもたらすことが期待されており、多くのクリエイターからの注目を集めることでしょう。ぜひ、公式サイトにて詳細をチェックしてみてください。