名古屋で探究学習！防災教育を実現するインスタントハウスの導入

名古屋で行われたインスタントハウスの導入

2025年1月14日、愛知県名古屋市の瑞穂ケ丘中学校にて、LIFULL ArchiTechが主催した探究学習プログラムが行われました。このプログラムは、名古屋工業大学大学院の北川啓介教授によって設計された「インスタントハウス」を通じて、学生たちの防災や減災に関する理解を深めることを目的としています。

インスタントハウスの実績

インスタントハウスは2024年に発生した能登半島地震において、迅速な設置と高い居住性で被災者を支援した実績があります。このプログラムでは、北川教授が特別講義を実施し、インスタントハウスがどのように活用され、どんな社会的意義を持つのかを学生たちに伝えました。また、実際にインスタントハウスの組み立てや内部の生活空間を体験することで、災害時の迅速な対応の重要性を肌で感じる機会になりました。

地域社会とのつながり

インスタントハウスは学校内に設置され、生徒たちは日常的にその存在を意識することで、自然と防災意識が高まることが期待されます。災害時にこのインスタントハウスが地域避難所として機能することで、地域全体の防災能力を向上させる一助となるでしょう。教育と防災が連携し合うことで、学生たちの将来の選択肢や社会参加の意識を高めることにつながります。

探究学習の価値

探究学習は、学生たちが日常生活や実社会の中で抱く疑問をもとに自ら問いを立て、情報を集め整理・分析する学び方です。このプログラムでは、LIFULL ArchiTechが社会課題解決に取り組む企業であることを活かし、実際の社会で直面する問題に対して学生たちが主体的に解決策を考える力を身につけることを目指しています。

未来への学び

防災の意識を育てるために、インスタントハウスの存在は非常に大きな意味を持ちます。能登半島地震の際にインスタントハウスが重要な役割を果たしたことを知ることで、学生たちは自分たちも未来の社会の一員となり、災害時には自らの行動で助け合う姿勢を培うことができるのです。

今後もLIFULL ArchiTechは、この取り組みを通じて、災害時の住環境改善や教育機関での防災教育への貢献を続け、ひいては社会全体の防災力を向上させる活動を推進していく方針です。

インスタントハウスの概要

インスタントハウスの設計は、名古屋工業大学大学院の北川教授の研究がもとになっています。この構築物は、土地に固定されないため非建築物として扱われ、迅速に設置できる点が特長です。シンプルな工法で構築されるこの住居は、災害時の迅速な住まいとしてだけでなく、様々なコミュニティスペース、医療救護室としても利用されています。