新横浜での新たな挑戦「パル・アート」披露目会
2023年3月26日、新横浜の生活協同組合パルシステム神奈川本部で、障害者のアート作品を展示する「パル・アート」の披露目会が行われ、約50名が参加しました。この取り組みは、障害のある人々がアートを通じて社会に参画する機会を生み出し、地域の共生社会の実現を目指すものです。
障害者アートの役割
このアート展示は、生活協同組合パルシステム神奈川が新たに導入したもので、今後は新横浜本部の他、宮前、麻生、横浜北の配送拠点でもアートを展示する予定です。作品は季節ごとにリース契約によって入れ替わります。これにより、地域のアーティストと継続的に関わりを持ち、様々な作品に触れる楽しみを提供します。
地域と協力したリースシステム
パルシステム神奈川は、障害者雇用調整金を活用してリース代金を賄います。この制度を通じて、実際に障害のある職員が活躍し、その収入の一部をまたアートの紹介活動に使うという好循環を生み出します。障害の特性から定期的に事業所での勤務が難しい方々も、アート制作を通じて社会に貢献できる機会を持つことができるのがポイントです。
作品の制作と人とのつながり
展示作品は、NPO法人ぷかぷかが運営するアート屋わんどに所属するアーティストによって手がけられています。平本吉胤さんと三好綾さんがその中心となって活動し、様々な背景を持つ彼らが生活の中で得たインスピレーションから作品を生み出しています。
「彼らは常にアートに取り組んでいるわけではなく、農場や店舗での作業も同時に行っています。そんな日常が、彼らの独自の感性をアート作品に反映させるのです」と、NPOの統括者である魚住佐恵さんは話します。
アートを通じて地域をつなぐ
披露目会には、神奈川県の福祉施策に携わる方々や、地域のアーティストたちが集まり、パルシステム神奈川の理事長、藤田順子さんのあいさつも印象的でした。「地域の人々が共に認め合い、豊かな感性に触れ合える機会を創出するのが私たちの目指すところです」と藤田理事長は力強く宣言しました。
また、やまゆり園の事件から10年目という節目の年に行われたこのイベントは、障害者への理解を深め、共生社会を育む機会ともなりました。福祉子どもみらい局の大野智信課長もこの取り組みを称賛し、県としても継続的に支援することを約束しました。
地域資源を最大限に活用
会場では、アート作品だけでなく、地元の福祉施設「IKIIKIカンパニー」が制作した竹製の看板もお披露目されました。参加者は、アートとともに地域資源を生かした製品を楽しむことができ、空間を華やかに彩りました。竹が地域の課題解決に結びつくという新たな価値を見出す取り組みも行われています。
地域の多様なアーティストの作品に触れ、参加者同士の交流も生まれるこのイベントは、東京エリアにおける障害者支援の新しいモデルケースとなりつつあります。パルシステム神奈川は今後も、このようなアートを通じたコミュニティ支援を進めていく意向を示しています。
人々が支え合う、共生社会を
今回の「パル・アート」披露目会は、アートを通じて人々が交流し、互いを理解し合うための新しい一歩となりました。参加した人々の中には、アート作品を手に取ったり、福祉製品を楽しんだりしながら、地域の一員としてのつながりを感じた様子が見受けられました。これからも多くの人々がこのプロジェクトを通じて、共生社会について考え、実践していくことを期待したいと思います。