海老名市で次世代型バイオ燃料「リニューアブルディーゼル」を導入！CO2削減の新たな道筋

新たな選択肢、リニューアブルディーゼルとは

神奈川県藤沢市において、生活協同組合パルシステム神奈川が廃食油を再利用した次世代型バイオ燃料「リニューアブルディーゼル」の試験導入を開始しました。この取り組みは、環境問題への関心が高まる中、CO2の排出量削減を目的としています。

CO2排出量を最大90%削減！

リニューアブルディーゼルは、特にディーゼル車両において、燃料の切り替えだけで大幅なCO2排出削減が期待できます。パルシステム神奈川が導入するのは、藤沢センターで運用されるディーゼルトラックです。このトラックは、ガソリンを使用することなく、廃食油などから作られたリニューアブルディーゼルを燃料として利用します。この方式により、軽油と比較して最大90%のCO2排出量削減が見込まれています。

実際の運用は、今後1年から2年の間にわたり実施され、排出量の削減効果やコスト面についても検証されます。具体的には、伊藤忠エネクス社が供給するNeste製のリニューアブルディーゼルを、海老名市内の給油所で給油することになるそうです。

EVとの組み合わせも視野に

パルシステム神奈川では、将来的にEVトラックの導入も計画しています。当然、EVもCO2排出量削減に貢献しますが、充電器の設置や電力容量の増強といった課題も伴います。一方でリニューアブルディーゼルは、従来のディーゼル車両をそのまま利用できるため、初期投資を抑えつつ迅速に導入できる点が大きな利点です。

さらに、今後の公共交通や物流の中で、再生可能燃料のさらなる活用が期待されています。パルシステム神奈川は、EV車両とリニューアブルディーゼルの併用によって、さらに効率的なCO2削減を目指しています。

バイオ燃料の今後の可能性

リニューアブルディーゼルは、廃棄物を原料としているため、環境負荷が非常に低いのが特徴です。また、既存のインフラ設備をそのまま活用できるので、導入が容易で、持続可能な社会の実現に向けた取り組みとして有望視されています。伊藤忠エネクスと伊藤忠商事が協力して、この次世代燃料の普及を進めていることも注目です。

まとめ

生活協同組合パルシステム神奈川が取り組む「リニューアブルディーゼル」の導入は、地域社会におけるCO2排出量削減を実現する新たな道筋と言えるでしょう。環境問題が深刻化する中、持続可能な社会の実現に向けたこの取り組みが、他の地域や業界にも広がることを期待せずにはいられません。私たちの生活に影響を与える運輸業界における再生可能燃料の活用が進むことで、今後の社会がよりクリーンで持続可能なものになることを願っています。