西東京市で下野谷遺跡10周年記念シンポジウム開催
西東京市では、国史跡である「下野谷遺跡」の指定から10周年を迎えることを記念して、特別なシンポジウム「したのや縄文の里をみらいにつなぐ」を開催します。このイベントは、地域住民と共に育んできた下野谷遺跡の歩みを振り返るとともに、縄文文化が今後どのように活かされていくべきかを考える貴重な機会です。
シンポジウムの目的
下野谷遺跡は南関東最大の縄文集落として、多くの人々に愛され守られてきました。都市化が進む地域においても、遺跡の価値は色あせることなく、逆に現代のライフスタイルを見つめ直すヒントを提供しています。つまり、下野谷遺跡はただの歴史的遺物ではなく、私たちの生活や価値観に新しい視点を与える存在です。
今回のシンポジウムでは、遺跡の国史跡としての価値を学術的に検証し、その魅力を改めて認識する場を設けます。また、参加者の意見交換を通じて、未来に向けた具体的な保存と活用方法を模索する機会ともなります。
イベント概要
- - 日時:2025年12月21日(日) 10:00 – 16:00(開場9:00)
- - 会場:タクトホームこもれびGRAFAREホール
〒202-0013 東京都西東京市中町1-5-1
※駐車場はありませんので、公共交通機関をご利用ください。
- - 入場料:無料
- - 定員:先着600名(事前申込不要)
来場者には記念品もご用意。 楽しみながら学べるこの機会をお見逃しなく!
プログラムの詳細
記念講演
「なぜ今、下野谷遺跡か。パブリックアーケオロジーの現在」をテーマに、東京大学の准教授、松田陽氏が講演しますので、お楽しみに。
第一部:下野谷遺跡から縄文のムラを考える
1. 講演「したのやムラの誕生と衰退」
学習院女子大学の工藤雄一郎教授が、集落形成の背景について解説します。
2. 講演「梅之木遺跡の集落景観」
山梨県北杜市の佐野隆氏が、縄文時代の集落状況についてお話しします。
3. 市の学芸員による報告も予定。
第二部:みんなのしたのや縄文の里
1. 報告
小学校児童による学習成果発表や市民の活動報告があります。
2. パネルディスカッション
松田陽氏の進行で、下野谷遺跡についての意義や方法について議論します。
3. 展示や縄文体操の紹介も行われます。
特別展の開催
今年の12月6日から2026年3月1日まで、下野谷遺跡の10年間を振り返る特別展も開催予定です。歴史を感じながら、未来への道をともに考えましょう。
最後に
下野谷遺跡の価値を地域全体で育んでいくため、皆さんの参加をお待ちしております。考古学と市民が協力し、縄文の里の未来を創造していく素晴らしい機会を楽しんでください。