「OSCE VR」登場!
2025-06-03 13:48:16

医学生に新たな学習環境「OSCE VR」が登場!臨床スキルを実践的に鍛える

医学生のための新しい学習体験「OSCE VR」



医学部の学生にとって、臨床スキルを身につけることは非常に重要です。しかし、実際の患者と接することができる機会は限られており、どのようにスキルを磨いていけばよいのか悩む学生は少なくありません。そこで登場したのが、株式会社ジョリーグッドと順天堂大学の共同開発による「OSCE試験対応VR」、略して「OSCE VR」です。この革新的なVR教材は、医学生が診察技能を繰り返し訓練できる新しい環境を提供します。

OSCEとは?



OSCE(オスキー)は、「客観的臨床能力試験」の略で、医学生が自らの診察スキルを実践形式で評価されるとても重要な試験です。これに合格することは、実際に臨床現場に出る前の最後の準備とも言え、医学生にとって必須のトレーニングです。しかし、限られた時間内で的確な問診と診察を行うためには、繰り返しの練習が不可欠です。そこで「OSCE VR」がその課題を解決するために開発されました。

課題解決のための情報



従来、医学生はロールプレイや2D教材を使用して学ぶことが中心でしたが、実際の臨床を体験することができる環境は限られていました。このギャップを埋めるために、OSCE VRは順天堂大学の監修のもと開発され、実写VRによりリアルな診察シーンを再現しています。受験生は、ハンドトラッキング機能によって自分の手をVRに表示させ、実際の医師の動きを模倣しながら学ぶことができるようになっています。この新たな学習方法は、医学生にとってより実践的な経験を提供します。

OSCE VRの特徴



OSCE VRは、受験者が一人でもスムーズに診察トレーニングを行えるように設計されています。構成は大きく分けて「基礎編」「応用編」「模擬試験編」の3つのステップがあります。

1. 基礎編 - 診察手順を音声ガイド付きで学べる。
2. 応用編 - 基礎を復習しつつ、医師目線での疑似体験を行う。
3. 模擬試験編 - 実際の試験形式で練習する。

これによって、知識を定着させながら、本番に向けての準備が整えられます。また、VR内では自分の手を医師の手に重ねることで、より深い没入感を得ることができるため、自分自身にとってのリアルな学びが実現します。

受講環境と価格



このOSCE VRは、VRアプリ「JOLLYGOOD+」を通じて提供されます。対応デバイスとしては、Meta QuestとAppleのiPadがあり、どちらの端末でも利用可能です。受講価格は、月額5,500円(税込)または年額66,000円(税込)で、一部無料トライアルも実施されています。受講したい医学生や教育者向けには、アプリストアで簡単にダウンロード可能です。

結論と未来の展望



順天堂大学の教授たちも本教材について非常に高く評価しており、いつでもどこでも自己学習ができる環境の重要性を強調しています。今後は、AI技術も取り入れたさらに進化したトレーニングプログラムの開発も期待されており、医学生のスキル向上に寄与できる可能性を秘めています。

「OSCE試験対応VR」を活用することで、医学生は実際の診療に備えた実践力を身につけることができるでしょう。今後の医療教育において、OSCE VRがどのような影響を与えるのか、非常に楽しみです。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

関連リンク

サードペディア百科事典: VR技術 医療教育 OSCE VR

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。