AI面接の浸透とZ世代の期待
AI面接は、新卒採用の現場でますます一般的になってきています。その結果、2028年度卒業生、通称「28卒」の学生たちがこの新しい面接形式をどのように受け止めているのか、シーズアンドグロース株式会社が実施した意識調査の結果が注目を集めています。調査の目的は、学生が面接形式に対する期待や懸念をどのように捉えているのかを明らかにすることです。
調査の概要
調査は2026年6月1日から10日まで行われ、101名の28卒就活生がAI面接についての認知度と意見を示しました。調査結果によると、約60%の学生がAI面接を希望しているか、どちらでもいいと回答しており、AI面接に対する受容性が高いことが分かります。
AI面接を希望する理由
AI面接を希望する理由として、特に「利便性」や「公平性」、「安心感」が多く挙げられました。具体的には、
- - 利便性 - 43.3%の学生が「時間や場所が調整しやすい」と回答。
- - 公平性 - 40.0%が「評価が公平に感じる」と答え、面接官による評価のばらつきがない点が評価されています。
- - 安心感 - 40.0%の学生が「圧迫感がない」と、緊張が軽減されるとの意見も。これらの点から、AIによる評価が信頼されていることが伺えます。
就活全体の負担軽減
調査では、AI面接が導入されることで、就職活動全体が楽になると感じている学生が6割以上にのぼりました。移動やスケジュール調整の手間が省けるだけでなく、心理的な負担も軽減されるとされています。
正反対の意見も
一方で、対面面接の方が人柄や熱意が伝わると感じる学生も多く、AI評価に不安を抱く層がいることも事実です。AI面接の公平性に対する意見は分かれており、33.7%がAI面接のほうが公平だとし、28.7%は人間の方が公平だと感じています。このように、AIの評価に対する信頼と疑念が共存している状況です。
AI評価が唯一の基準に
特に興味深いのは、AI面接の結果だけで不合格となることに対し、半数近くの学生が「納得できない」とした点です。人の目を通していない評価には不安を感じている学生が多く、AI面接自体は受け入れられつつあるものの、その使われ方に対して慎重な見方が存在しています。
未来への提言
AI面接の普及に伴い、企業はその利便性を最大限に活かす一方で、最終的な評価は人が行うハイブリッド型にすることが求められるでしょう。これにより、学生たちの不安を軽減し、公平性の向上につながると考えられます。今後の採用活動において、AIと人間の協力がカギを握るといえそうです。
まとめ
調査から見えてきたことは、AI面接は便利で公平であるとの期待がある一方で、その評価基準や信頼性には注意が必要だということです。28卒の学生たちは、AIの活用が進むなかでも、自分たちの人間性や熱意を伝える機会が必要だと感じているのです。採用活動におけるAIの役割は、今後ますます重要になっていくでしょうが、その使用方法に対しても一考が求められます。