本を通じて支える!子どもと障がい者の支援活動の新しい形
読み終えた本やCD、DVDをただのゴミとして捨てるのではなく、誰かの役に立てられないかと思うことは多くの人にとって共感できることでしょう。そんな気持ちを形にする新しいプロジェクトがスタートしました。「認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを 日本委員会」(以下JCV)と「一般社団法人ユニオンブックス」によるタイアップ事業です。
## プロジェクトの背景
近年、途上国の子どもたちを襲う感染症の脅威は深刻で、毎日4,000人もの子どもが予防可能な病気で命を落としています。JCVはこれを受けて、ワクチン支援の重要性を再認識し、「ほんのきもち」という仕組みを通じて、皆さんの不要な本やCDを使って、子どもたちをサポートする活動に取り組んでいます。
## ほんのきもちとは?
「ほんのきもち」は、寄付専用ボックスを利用し、不要な本、CD、DVDなどを送ることで、その査定額が途上国のワクチン支援に寄付される仕組みです。例えば、ポリオ、はしか、破傷風などのワクチンは、1人分が非常に安価で、開発途上国の子どもたちの命を救うための重要な役割を果たします。
寄付ボックスの購入はたったの1,100円(税込)で、送料も無料。送られた物品は、障がいのある方々や就労が難しい環境にいる人々の就労支援にもつながり、双方向の社会貢献が実現できます。
## 障がい者支援との連携
このプロジェクトの一環として、寄付された本やCDの仕分け作業は、身体障がい、知的障がい、精神障がい、発達障がいや難病を抱える方々によって行われます。このように、物品の寄付が障がい者の就労支援にも寄与するという、ダブルの意味で地域社会に貢献する活動です。
もちろん、寄付者自身も地域福祉の一員として、社会貢献に参加できることがやりがいとなるでしょう。
## プロジェクトの具体的な流れ
参加を希望する方は、まず「ほんのきもち」の特設ページを訪れ、寄付専用ボックスを購入します。
その後、不要な本やCDをボックスに詰め込み、それを発送するだけで完了です。送った品物は、JCVを通じてワクチン支援として用いられ、途上国の子どもたちへと届けられます。
## 寄付の影響
JCVは1994年の設立以来、世界中で1億3,377万人以上の子どもたちにワクチンを届けてきました。皆さんからの寄付によって、2024年にはミャンマー、ラオス、ブータン、バヌアツへ、1億円以上分のワクチンや関連機器が贈られる予定です。
## まとめ
不要な本やCDを通じて、途上国の子どもたちの命を救うことができ、さらに障がい者支援にも寄与するこのプロジェクトは、私たちが小さなお手伝いをするだけで大きな影響を持つことができることを教えてくれます。普段何気なく過ごしている私たちでも、こうした小さなアクションを通じて、社会をよりよくする力を持っているのです。
ぜひ、あなたも「ほんのきもち」に参加し、子どもたちの未来を守る一助となりましょう。