SNS・広報担当者を支援する新しいメンタルヘルスセミナー
2025年6月16日、シニア転職支援の株式会社シニアジョブと企業の人的資本を支える株式会社オキュラボが共同で、「SNS・広報担当のメンタルヘルス解説セミナー」を開催しました。近年、SNS上での企業の炎上が増加し、それに伴う担当者のメンタルヘルス不調も深刻化しています。このセミナーでは、その対策としての作業療法的アプローチに焦点を当てました。
セミナーの背景と目的
このセミナーが行われることとなった背景には、SNSにおける企業炎上の増加があり、それが担当者の精神的な負担を高めているという事実があります。シニアジョブとオキュラボはこれまでもシニアワーカー向けのメンタルヘルスに関するセミナーを実施してきましたが、今回のセミナーは特にSNS担当者と広報担当者に特化しています。
セミナーの目的は、炎上が起こった際に担当者が受けるメンタル的なダメージを軽減し、会社のブランド価値を守ることです。具体的には、炎上を防ぐのではなく、炎上によって生じるネガティブな影響を取り除くための方法が語られました。
セミナーの概要
オンラインとオフラインのハイブリッド形式で行われたセミナーでは、オキュラボの森島肇CEOが講師を務めました。彼は精神障害領域に詳しい作業療法士でもあり、セミナーでは担当者が直面するバーンアウトについて詳しく解説。広報担当としての実体験を持つシニアジョブの安彦守人氏がファシリテーターとして進行を担当しました。
参加者とのインタラクションを通じて、具体的なメンタルケアの手法も共有されました。特に、炎上時に一人で悩まずに社内の支援を求めることや、エコーチェンバー対策として異なる視点を持つことが重要であるとアドバイスされています。
参加者の声
多くの参加者からは、SNS以外の広報活動でも適用できるメンタルヘルスの知見が得られたという声がありました。ここでは、SNSに限らず広報全般に関連するメンタルヘルスについても意見が交わされたのです。ある参加者は、普段の業務で感じていた悩みや不安が解消され、冷静に対処するためのヒントを得ることができたと語っています。
メンタルヘルス支援の未来
森島氏も述べている通り、現時点ではSNS担当者や広報担当に特化したメンタルヘルス支援はあまり見られません。しかし、今回のセミナーを通じて、個々の心身状況を把握し、適切なワークライフバランスを提供する重要性が浮き彫りとなりました。参加者には、オキュラボのサービスについても関心が寄せられ、実際に相談やサポートを求める声もありました。
このセミナーの成功を受けて、両社は今後もSNS担当者のメンタルヘルス支援に力を入れていく方針です。SNSの環境が日々変わる中で、担当者たちが安心して業務に取り組めるサポートが必要です。企業は、選択肢を広げることでメンタルヘルスに対する理解を深め、組織としての成長に繋がるのではないでしょうか。