来年の住宅市場を占う！LIFULL HOME'Sが示す2025年トレンドとは

LIFULLが運営する不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME'S」は、2024年12月18日に『LIFULL HOME'S 2025年トレンド発表会』を開催します。このイベントでは、住宅市場の専門家による来年度注目のトピックスが紹介され、特に注目される5つのトレンドワードが発表されました。その中身を詳しく見ていきましょう。

1. デコ活

デコ活は、環境省が提唱する新しいムーブメントで、脱炭素（Decarbonization）とエコ（Eco）を実現するためのアクションを促進しています。具体的には、省エネ素材の住宅や省エネ機器の普及、フードロスの削減、そしてテレワーク導入に関する具体策が示されています。これによって、2050年のカーボンニュートラル実現に向けた意識の浸透が図られ、個々の住宅選びにも影響を与えるとされています。

2. ローカル億ション

2024年には、大都市圏を超えた地域で数多くの億ション（価格1億円以上のマンション）が販売されました。このトレンドはさらに続き、全国的に地価が上昇する中で、富裕層が急増しているため、大都市以外での億ション需要が高まっています。政令市や県庁所在地でのタワー型億ション人気も顕著であり、これが未来の住宅市場に大きな影響を与えそうです。

3. ずらし駅

ターミナル駅の賃料が目的地の近くと比例する中で、比較的賃料が安価で利便性も高い「ずらし駅」の人気が急上昇しています。特に、生活の便が良いターミナル駅までのアクセス圏に位置する駅が好まれています。下北沢を例にとれば、その周辺の賃貸物件への問い合わせは前年比で減少していますが、隣接する駅への問い合わせ数は増加しています。コストパフォーマンスを重視する層にとって、選択肢が広がる状況です。

4. 住まいの防犯投資

闇バイトの流行を背景に、住宅の防犯意識が高まり、特に高齢者が住む戸建住宅で対策の必要性が増しています。防犯装置の設置や、窓・ドアのリフォーム需要が上昇しており、今後も住宅の安全性を見直す動きが加速すると考えられます。

5. 家じまい元年

高齢化が進み実家の売却を検討するケースが増加しています。カスタマーの意見がまとまらず放置されがちな実家の売却は、時間が経つごとにコストがかさむリスクがあります。相続税の控除期限もあるため、家じまいを早期に進める必要が高まっています。相続や資産管理についてより真剣に向き合う年になるでしょう。

まとめ

2025年の住宅市場は、様々なトレンドが織り交ぜられながら進化することが期待されます。注目されるワードを元に、自分の住まい選びについて考える良い機会かもしれません。LIFULL HOME'Sの発表会を通じて、今後の動向を見逃さないようにしましょう。これからの時代に求められる住まい方を一緒に探究していきましょう！