佐賀県小城市、リユース事業「おいくら」との連携開始
2025年3月28日、小城市は株式会社マーケットエンタープライズ(以下「マーケットエンタープライズ」)と協定を結び、不要品リユース事業「おいくら」を導入しました。この施策は、地域の廃棄物の削減および循環型社会の形成を目指すもので、全国の「おいくら」導入自治体数は250となり、その人口カバー率は41.05%に達しました。
背景と目的
小城市ではリユース品の回収を進めてきましたが、多くのリユース可能な品が粗大ごみとして捨てられている現状がありました。このため、廃棄物処理費用の増加が課題となっていました。そこで、市は新たなリユース促進の手法を模索していました。一方で、マーケットエンタープライズは、持続可能な社会を実現することを目指し、多様なリユース事業を展開しています。その中で、双方のニーズが一致し、「おいくら」の導入が実現しました。
「おいくら」とは
「おいくら」は不要品を売りたい人が、全国のリユースショップに一括査定を依頼できるプラットフォームです。このサービスを利用することで、売却価格を手軽に比較でき、買取も迅速に行えます。これまで、約130万人の利用者がこの利便性を享受しています。
小城市のリユースの利点
小城市では、粗大ごみを直接持込または戸別収集で回収していますが、大型なものを運び出すのは市民にとって困難です。そこで「おいくら」を利用すれば、自宅まで訪問し、運び出しを手伝ってくれる出張買取が可能になります。さらに、冷蔵庫や洗濯機などの家電類も、まだ使えるものに関しては買取の対象となり、市民が負担なくリユースを行える環境が整います。申し込み当日に買取が行われることも可能で、迅速な対応が魅力です。
期待される成果
「おいくら」の情報は小城市のホームページに公開され、不要品の一括査定申し込みが可能になります。これにより、地域全体で需要が増加し、二次流通の活性化が期待されます。また、リユースの意識を高め、市民が廃棄ではなくリユースを選択することで、さらなる環境貢献が実現します。行政の負担がないため、市民のサービス利用もスムーズです。
小城市について
佐賀県小城市は、県のほぼ中央に位置し、佐賀平野の豊かな自然資源に恵まれた地域です。豊かな気候と自然環境を背景に、循環型社会の取り組みを進めている小城市の姿勢は、地域全体に良い影響を与えるでしょう。
結論
小城市の「おいくら」との連携によって、不要品のリユースがより身近に、そしてスムーズに行える環境が整います。この取り組みは、地元の環境意識を向上させるだけでなく、経済的な側面でも貢献することが期待されています。このような官民連携の動きは、循環型社会の形成において重要な意義を持つと言えるでしょう。