クラダシ、業界初のポジティブインパクトファイナンスで社会貢献を強化
株式会社クラダシは、ソーシャルグッドマーケット「Kuradashi」の運営を通じて、持続可能な社会の実現を目指し、最近商工中金からポジティブインパクトファイナンスにより4.8億円の資金を調達しました。この資金調達は、社会課題の解決に積極的に取り組みながら、事業のさらなる成長を図るための重要なステップです。
クラダシの強いミッションとビジョン
クラダシは、「ソーシャルグッドカンパニーでありつづける」というミッションと、「日本で最もフードロスを削減する会社」というビジョンを掲げています。この考え方は、同社のすべてのビジネス活動に根ざしており、持続可能な経済活動を通じて、社会的な課題の解決に寄与することを目指しています。
クラダシは、2025年6月期から2027年6月期にかけての中期経営計画を策定しており、主な戦略として「既存事業の深化」と「新規事業の積極的な探索」を掲げています。このため、資金調達を活発に行いながら、自社の財務基盤を強化し、非連続的な成長を狙っています。
資金使途と影響
今回の資金調達は、ポジティブインパクトファイナンスの枠組みを利用して行われました。ポジティブインパクトファイナンスは、企業の社会的影響を包括的に評価し、その結果に基づいて金融支援を行う新しいタイプの融資です。この発想に基づき、商工中金はクラダシの社会貢献の取り組みを評価し、4300万円の融資を実現しました。
調達された資金は、運転資金として使用され、事業成長の加速を図ると同時に、社会的価値の創出へと繋がります。これにより、クラダシはステークホルダーに対してその志を示し、持続可能な社会の実現に向けた努力をさらに進めることが期待されています。
新規事業の展開と成長戦略
2023年以降、クラダシは複数の事業無形目標を掲げており、具体的には冷凍宅配弁当サービス「Dr.つるかめキッチン」や再生可能エネルギー事業、オンライン料理教室「L’atelier de SHIORI」などを展開しています。これらの事業を通じて、国際的なSDGs目標に貢献することを目指しています。
さらに、クラダシは2024年8月に株式会社クロスエッジを取得し、2025年1月には再生可能エネルギー事業を開始。8月には日本郵便との資本業務提携も視野に入れ、この成長戦略を加速させていく方針です。
Kuradashiの取り組み
「Kuradashi」は、不要になった食品をお手頃価格で提供し、フードロスの削減を目的としたソーシャルグッドマーケットです。販売された商品の一部は、環境保護や災害支援等の社会貢献に寄付され、持続可能なコミュニティの創出へと寄与しています。このように、楽しいお買い物が社会に良いことに繋がる仕組みを形成しています。
この取り組みを通じて、クラダシは2025年までにフードロスを29,627トン削減し、CO2排出量を78,541t-CO2削減するなどの実績も出しています。これにより、経済効果も144億円以上に達しており、社会的な価値と経済価値の両立を図る優れたモデルを構築しています。
今後の展望
クラダシは、ポジティブインパクトファイナンスを活かして、更なる成長を遂げるとともに、社会的価値を創造し、経済的価値を最大化する方向で全力を尽くしていきます。今後の成長に向けた期待は大いに高まっています。