弘前市の太陽地所が業務クラウドを導入し生産性向上へ
青森県弘前市に本社を構える不動産企業「株式会社太陽地所」が、業務効率化を目的として「いい生活賃貸管理クラウド」を導入しました。これにより、業務の見える化と効率化が図られ、全体の生産性向上が期待されています。
不動産業界の変革
国土交通省が提示した「不動産業ビジョン2030」に基づき、人口減少や高齢化、空き家の増加など、不動産市場は大きな変革の時期を迎えています。この背景には、商慣習の見直しや情報の一元化が求められているという課題が存在しています。
太陽地所は、賃貸管理や売買仲介業務において、長年培ったノウハウと顧客情報をスムーズに活用できる体制が整っていませんでした。これが業務の効率化を妨げる要因となっていました。
「いい生活」の導入による改善
最近導入した「いい生活賃貸管理クラウド」は、太陽地所が抱える様々な課題を解決するために設計されたフルラインのSaaSです。具体的には、賃貸管理、契約、入出金の一元管理が可能であり、情報をデータベースに集約して業務分析に活用できます。このシステムは、2025年2月から稼働を開始する予定です。
すでに導入済みの「いい生活賃貸クラウド」や「いい生活売買クラウドOne」と連携することで、各業務がより強化され、ホールプロダクトとして全体の生産性を高めることが期待されています。
入居者・オーナーアプリの活用
また、入居者とのコミュニケーションを円滑にするアプリ「いい生活Home」も導入されています。このアプリは、入居者からのメンテナンス依頼やお知らせを管理会社がリアルタイムで受け取ることができ、業務の効率化に貢献しています。オーナー向けには「いい生活Owner」と呼ばれるアプリもあり、収支報告や情報共有が可能です。
今後の展望
太陽地所は、今後一つのデータベースに集約された情報を基に、より柔軟な運営方針を展開し、顧客ニーズに応じた施策の立案が可能となります。また、太陽地所グループが展開する建設業や飲食業、ホテル業といった多様な業種とのシナジー効果を生むことで、新たなROIが期待されています。
今後も「いい生活」との連携を深め、業務の再構築やIT活用を進めていく姿勢を明確にしている太陽地所。業界の変化に対応した新しい不動産事業の形を実現できるのか、今後の取り組みにも注目が集まります。
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この改変は不動産市場のデジタル化を進める一つの例であり、業界全体のイノベーションが期待される中、太陽地所はその先駆けとしての役割を果たします。