インドネシアQRコード決済「QRIS」の導入と大阪・関西万博の期待
株式会社ネットスターズが提供するQRコード決済サービス「JPQR Global」に、インドネシアの統一QRコード決済規格である「QRIS」が対応することになりました。この新たな取り組みは、2023年8月17日(日)から正式に始まり、大阪・関西万博のインドネシアパビリオンや一部店舗で活用される予定です。
JPQR Globalとは?
「JPQR Global」は、日本のQRコード決済規格である「JPQR」と、各国の統一QRコード決済規格との相互連携を図るために設立されたシステムです。観光立国を推進する日本政府の基本計画に基づき、国内外のQRコード決済を一元化し、訪日外国人にとってスムーズな決済体験を提供することを目指しています。
訪日外国人は、JPQR Globalに対応した店舗でQRコードを読み取ることで、自国で普及しているQRコード決済サービスを使って日本国内での支払いが可能です。例えば、2023年7月5日にはカンボジアのQR決済「KHQR」が万博会場内で導入されており、QRISも同様にインドネシア通貨に換算された金額を簡単に支払えるようになります。
ネットスターズの役割
ネットスターズは「JPQRスイッチングシステム」を構築し、運用に参加しています。これは国内外のQRコード決済事業者間のスイッチング役割を果たし、シングルアクセスポイントを提供するための重要な機能です。また、海外事業者との精算も担っており、複雑な決済プロセスを簡素化するための努力をしています。
企業情報と今後の展望
株式会社ネットスターズは2009年に設立され、ゲートウェイ事業を展開しています。2015年には、「WeChatPay」を日本に導入し、その後も多様なQRコード決済サービスを広げてきました。特に、マルチキャッシュレス決済ソリューション「StarPay」を展開しており、これによって店舗ごとに複雑な決済を管理することができるようになっています。
今後も日本国内の現金化を進め、訪日外国人にとって便利な決済環境を提供していくことが期待されています。また、JPQR Globalの導入により、日本でのQRコード決済の利便性がさらに向上し、観光業を支える一助となることでしょう。
創業からの歴史と未来に向けた取り組み
ネットスターズは、QRコード決済が今後のデジタル経済に向けた重要な要素になると考えています。多角的なサービス展開を通じて、国際的な決済簡素化を図ると共に、国内外のユーザーにとって安心安全に使える決済環境を整えることを目指しています。これからもより多くの国との連携を進めていくことで、国際的なイベントでの円滑な決済を実現していくことが期待されています。
このように、JPQR GlobalへのQRISの導入は、インドネシアとの交流を深める新たな機会を提供します。訪日外国人や現地の店舗経営者にとって、QRコード決済の利用がより身近なものとなるでしょう。