学生社会起業家向けプログラム「ゼロイチ」3期のファイナリスト発表
今年も経済産業省と株式会社ボーダレス・ジャパンが連携して、次世代の社会起業家を支援する「ゼロイチ」プログラムが開催されました。このプログラムは、社会の諸問題を解決しようとする学生に向けて設計されています。
「ゼロイチ」とは?
「ゼロイチ」は、日本に居住する学生の社会起業家を育成するために始まったアクセラレーションプログラムで、2023年の開始以来、今年で3期目を迎えています。このプログラムは、社会課題に対して実際のビジネスを通じてアプローチすることを目指しており、応募者は多岐にわたります。
プログラムの一環として、参加者は第一線で活躍する社会起業家や専門家からの指導を受け、集中講座やメンタリングを通じて自身のビジネスプランを深化させます。これにより、単にアイデアを考えるだけでなく、実践的なスキルを身につけることができます。
3期の概要
今年度は、なんと188組の応募の中から特別講座を受けるための30組が選ばれ、そこからさらに厳選された10組がファイナリストとして選出されました。この選考過程では、参加者に多様な学びの機会が提供されており、プログラムはさらに進化を遂げています。多くの学生が自らの活動を広げるための支援を受けられるのが特長です。
ファイナリストとなった10組
以下に、今年度のファイナリストの詳細を紹介します。
エネルギー問題に取り組む大学1年生。身の回りのエネルギー回収を通じて、意識改善を図る。
- - 小野澤 真由(Taylor's University)
カンボジアの教育支援に注力。就学が困難な子どもたちへの学びの場を提供。
入院中の子どもたちに教育支援を行う活動を展開。
新潟県の人口減少問題に対し、地域の活性化を目指す。
ミャンマーの貧困問題に取り組むスタディーツアーを企画。
経済的困窮家庭支援のための体験イベントを実施。
発達障害者への支援不足を解消する活動を行う。
献血率向上に向けた活動を推進中。
食品ロスや飢餓問題の同時解決を目指す。
タイにおける野良犬の譲渡促進に取り組む。
プログラムの進行
ファイナリストに選ばれた10組は、これからの約6か月間にわたり、合宿やオンラインプログラムを通じて、経験豊富なメンターによる支援を受けながら、事業開発に取り組みます。特に、プログラムの中での合宿では、集中的な研究やフィードバックが得られる貴重な機会が提供されます。
今後のスケジュールには、オンラインプログラム、合宿、報告会などが含まれており、最終報告会は2026年2月に予定されています。これは、ファイナリストたちにとって重要な節目となります。
まとめ
社会課題の解決に取り組む人材の育成は、今後の日本社会にとって非常に重要です。経済産業省とボーダレス・ジャパンによる「ゼロイチ」プログラムは、それを実現するための大きな一歩となることでしょう。今後も、多くの学生が参加し、社会にポジティブな影響を与えることを期待しています。