外国人総合支援ワールド2024に見る新しい就職支援の形

2024年11月上旬、東京都立産業貿易センター浜松町館で開催される「外国人総合支援ワールド2024」。このイベントは、エキスパットエキスポ東京2024、インターナショナルジョブフェア東京2024、外国人留学生大学・専門学校進学フェア2024の3つの大規模なイベントが同時開催される、日本における外国人支援の中でも最大規模のものです。主催者によると、95カ国・地域から多くの参加者が集まり、特に海外からの就職希望者が一堂に会する貴重な機会と言えるでしょう。

この中で、特定非営利活動法人SDGsHelloWorkが注目されているのは、インターナショナルジョブフェア東京2024に出展している点です。同法人は、昨年に続いて二度目の出展となり、外国人の就職活動をサポートする「SDGsJobMatchingService」に力を入れています。出展者たちにはアメリカ、ロシア、ネパール、ベトナムなど、多様な国からの訪問者があり、会場は活気にあふれていました。これだけ多くの国から参加者が集まることは、外国人労働者が日本で働きたいという強い意志を示しています。

特に印象的なのは、今回のイベントでは参加者の75.9%がアジアからである点です。ヨーロッパからの参加者も12.2%を占めています。多くの訪問者が就職先を探し求めており、ジョブフェアに興味を持つ割合は50.5%と高い数字です。また、学生の多くが日本の大学や専門学校への進学に興味を示していたものの、就職に対する関心が圧倒的に高いことが伺えます。特に日本語能力がN3以上の参加者が70%を占めるなど、求職者の日本語スキルの向上も重要なポイントです。

このように、国際的な人材交流の場である外国人総合支援ワールド2024は、日本における外国人支援の新たな形を提示しています。日本で働きたいという外国人のニーズは高いにも関わらず、それに応える仕組みが足りていない現状があります。SDGsHelloWorkは、社会福祉に基づいた取り組みを通じて、参加者の期待に応えようと努力しています。

このイベントを通して、外国人労働者だけでなく、日本社会全体が多様性を受け入れる土壌を育てていくことが重要です。多国籍の人々が共に活躍できる社会を作るために、今後もSDGsHelloWorkは奮闘していくことでしょう。