東京消防庁とAI企業が連携！救急需要予測の新たなページを開く

東京消防庁とクリエイターズネクストの連携

東京都が誇る消防機関、東京消防庁と株式会社クリエイターズネクスト（CNXT）が新たに連携協定を結び、AIによる救急需要予測の実証検証を進めることが決まりました。この動きは、急増する救急出場件数とそれに伴う課題に対処するための重要な一歩です。

救急活動の現状とその課題

近年、救急出場や相談の件数が全国的に増加しており、令和5年には過去最多を記録しました。これにより、救急隊の現場到着までの時間も延びており、迅速な対応が危機的な状況を招いています。特に、迅速な医療処置が求められる場面で、救急隊の平均到着時間が短縮されることが急務です。これは患者の命を左右するため、より効率的な部隊運用が求められています。

AIによる需要予測の概要

新たに導入されるAIは、東京消防庁が保有する過去の出動データを学習し、データ取得から分析、評価までを自動で行います。このプロセスにより、必要な救急需要を的確に予測し、必要なリソースの配分を最適化することを目指します。また、これにより救命率の向上が期待されるだけでなく、人的、物的なリソースの効率的な運用も可能になります。

特許技術を用いたAGIとANIの違い

クリエイターズネクストが持つ独自の特許技術に基づいて開発された汎用人工知能（AGI）は、現在の主流である特化型人工知能（ANI）とは異なる特性を持っています。AGIは多様な問題解決が可能で、複数のデータポイントを学び、さらなる精度向上を実現することができます。

持続的なデータ更新と精度向上

救急需要予測AIはその後も持続的に学習を重ね、常にデータの精度を更新します。このプロセスは、時間や地域による需要の変化を捉えることに貢献します。これを通して、東京消防庁は救急活動において迅速な対応が可能となり、より多くの命を救える日が近くなることでしょう。

今後の展望

今回の協定は、2024年11月22日から2025年3月31日までの期間で実施されます。クリエイターズネクストは、救急需要の予測結果をもとに、毎日の運用計画を立て、効率化に寄与することで、コスト削減も図る考えです。これにより、救急隊が最大限のパフォーマンスを発揮できるようになることが期待されます。

株式会社クリエイターズネクストについて

2004年に設立されたクリエイターズネクストは、東京都港区を拠点にAI技術を駆使したさまざまな事業を展開しています。救急需要予測AIの開発は、他にも健康増進アプリや謎解きゲームといったプロジェクトの成功につながっています。特に代表の窪田望氏は、彼の業績が評価され「JAPAN DX Player AWARD 2024」の産業部門で1位を受賞しました。

公式ウェブサイトでは、同社の最新の取り組みや技術について詳しく知ることができます。[
株式会社クリエイターズネクスト公式サイト](https://cnxt.jp/)