2026年 上司と部下の意識調査が示す新しい職場のリアル
令和の時代に突入し、さまざまな価値観が交錯する中で、上司と部下の関係性も変わりつつあります。株式会社パーソルキャリアが運営する調査機関『Job総研』による『2026年 上司と部下の意識調査』は、この新しい職場環境の実態を明らかにしました。本記事では、この調査結果を基に最新の職場のリアルを探ります。
調査概要
本調査は2026年5月13日から5月18日にかけて、421名の社会人男女を対象に行われました。全国2150人から集めたデータをもとに、上司と部下の間の意識のギャップや困りごと、求める上司像と部下像についての具体的な意見を抽出しています。
上司と部下の意識ギャップ
調査結果によると、上司の6割以上が「部下を叱ったことがない」と回答しています。それにも関わらず、部下は叱られたいと望んでいるという、まさに意識の乖離が生じています。また、どちらの立場もお互いのコミュニケーションに悩み、共通の課題を抱えていることが明らかになりました。
主な役割の認識
部下にとって上司の主な役割は「安心できる職場環境の整備」で64.9%、次点が「トラブル時の責任をとる」57.6%ですが、上司側の意見は、「部下の育成」が66.9%を占めています。このギャップは、コミュニケーション等における課題の根源かもしれません。
具体的な困りごと
上司と部下の間で困っていることは、双方ともに明確に認識されています。部下の62.3%、上司の69.9%が何らかの困りごとを抱え、具体的には部下は「指示の曖昧さ」、上司は「主体性を感じにくい」という意見が目立っています。これにより、相互の理解が進まない状況が続いています。
コミュニケーションの課題
職場でのコミュニケーションは、近年、ますます重要視されています。部下からは「自分への期待」が38.0%の回答があり、上司は「理想の指導の仕方」を48.5%が知りたいと答えています。ここからも、両者の間には多少のミスマッチが存在することが伺えます。
求めることと嬉しかった行動
求めることでは、部下が「心理的安全性」を最も重視し、小さくても効果的なフィードバックを望んでいます。一方で、上司は部下に「主体性」を求めていることがわかります。嬉しかった行動についても両者は様々な意見が交わされ、信頼関係が築かれていることを示唆しています。
まとめ
この調査から見えてくるのは、上司と部下の双方が良好な関係を望んでいるものの、実際のコミュニケーションにはギャップが存在するということです。特に、部下は「明確な指導」を求めている一方、上司は「自立を促す指導」を望むという、逆の立場が見受けられます。この調査結果は、働き方が変わりつつある現代社会において、ますます重要な指針となることでしょう。
今後のコミュニケーションの在り方について、双方ともに意識を変え、互いの期待に応えられる関係を築いていくことが求められています。この調査に基づき、さらなる職場文化の向上が期待されます。