インドネシアにおける施工管理者育成
大東建託株式会社(東京都港区)は、インドネシアのシンガプルバンサ・カラワン大学において、施工管理技術者を育成する専門講座を開講しました。この講座の目的は、将来的に日本で活躍できる優秀な人材をインドネシアで育成することです。
開講までの経緯と背景
近年、日本国内では理系学生が減少しており、特に建設業界では2024年に予定されている「2024年問題」もあり、人材確保が難しくなっています。これに対応するべく、大東建託は海外の優秀な学生を対象にした講座を設立しました。この講座は、日本語能力試験対策や施工管理技士講座、日本の文化や産業を学ぶプログラムを含んでいます。
講座の構成と内容
参加を希望するインドネシアの学生は、まず1次選考を経て、合格者は日本語能力試験対策講座を受講します。その後、2027年3月までに日本語能力試験のN2レベルに合格した学生は、2次選考に進むことができます。2次選考を通過し採用内定となった学生は、専門的な講座を受講した後、2027年12月に日本に来日し、国内の従業員と同じ条件で施工管理業務に従事する予定です。
国際的な人材確保への取り組み
大東建託は、昨年にはウズベキスタンの大学からも新たな採用を始めるなど、国際的な人材確保に力を入れています。今回の講座開設は、これまでのうち初の大学との連携を図るもので、今後の人材育成や建設業界の発展に大いに寄与することを目指しています。
講座の意義と今後の展望
この講座を通じて、優秀な外国人材を育成し、建設業界の人手不足を解消することを目指す大東建託の取り組みは、国際的な視野を持つ企業としての責任を果たしていると言えます。これにより、今後ますます多くの外国人学生が日本で活躍し、国際的な交流も促進されることでしょう。
このように、大東建託の専門講座は、インドネシアの学生にとって日本での新たなキャリアの道を開き、彼らの成長と共に建設業界の未来をより良いものにする契機となるでしょう。