サンシャイン水族館が行う熱中症対策と特別イベント
東京・池袋に位置するサンシャイン水族館では、厳しい暑さが続く夏に向けて、ペンギンやアシカ、ペリカンなどの動物たちの健康を守るための熱中症対策が行われています。特に、2025年6月から施行される改正労働安全衛生規則に伴い、動物と飼育スタッフの両方が暑さから守られる環境づくりが重要視されています。
生き物たちのための対策
水族館に住む生き物たちも、私たちと同様に熱中症にかかる可能性があります。例えば、ペンギンが元気を失ったり、食欲が落ちたりすることは、暑さが原因で起こります。そのため、これまでにも行われていた対策をさらに強化・改良しています。特に、以下の方法が導入されています。
ケープペンギンの対策
ケープペンギンは主に海水から水分を摂取しますが、暑い時には特に注意が必要です。例えば、目元が赤くなったり、口を開けて呼吸をしているときは、体調が危険な状態かもしれません。
- - 日除けの拡大: ペンギンの巣箱に日陰を作るため、日除けを増設。
- - 扇風機の設置: 飼育スタッフとペンギンの双方に使用できる扇風機を設置し、涼しさを提供。
カリフォルニアアシカの対策
アシカは水中での活動が得意ですが、やはり暑さ対策は不可欠です。アシカたちは水分をエサから摂取するため、特別な配慮が必要です。
- - 冷却システムの導入: 水槽用クーラーを設置し、水温を調整。
- - 氷を利用した水分補給: 氷を日常的に与え、慣らすことで急な水分補給に対応しています。
モモイロペリカンの対策
モモイロペリカンは独特の放熱方法を持ち、のど袋や水かきから体温調整を行います。
- - 水位調整: 水槽の水位を上げることで、足元を冷やす工夫がなされています。
- - 冷風機の設置: 特別な冷却機器を設置し、温度を下げる努力をしています。
飼育スタッフの熱中症対策
もちろん、飼育スタッフの健康も考慮されています。特に6月から施行される新しい規則に基づき、熱中症対策が強化されます。
- - 定期的な休憩: スタッフが直射日光を避けるために、一定時間ごとに休憩を取るよう徹底。
- - 適切な水分補給: 保冷庫を設置し、必要なときにはいつでも水分を補給できる体制が整っています。
爽快な夏祭りイベントの紹介
さらに、2025年には「サンシャイン水族館爽快夏まつり」が開催されます。期間は7月18日から8月31日まで。通常のアシカのトレーニングが「アシカのびちょびちょ大作戦」として特別バージョンに進化し、毎日14時に特別な演出が行われます。
イベントの概要
- - びちょぬれエリア: たくさんの水がかかるエリアにぜひ挑戦してみてください!着替えが必須かも!?
- - おまつりミスト隊: 来場者には楽しいミストシャワーで涼を提供。
- - 探検ガイドツアー: 参加証の配布やワークシートも用意されており、自由研究として活用できます。
このように、サンシャイン水族館は生き物たちの健康と来館者にとって楽しい環境作りに励んでいます。2025年の夏、ぜひ訪れてその爽快感を味わってみてください。