高校生が再生可能エネルギーを学ぶ新たなプログラム
自由の森学園と株式会社UPDATERが連携し、再生可能エネルギーに関する教育プログラム「わたしたちの電気を選ぼう!」を2025年5月24日よりスタートします。このプログラムでは、同校の高校生約40名が環境学の選択講座を受講し、実際に自分たちが学校で使用する電気を選ぶ体験を通じて、再生可能エネルギーについての理解を深めます。
3ステップで学ぶ
この教育プログラムは「学び、選び、体験」の3つのステップで構成されています。まずは基礎知識として、日本のエネルギー事情や再生可能エネルギーの種類、そしてその課題について幅広く学びます。その後、「みんな電力」による発電所の見学や地域フィールドワークを通じて、電力を供給する人々の顔や想いを知り、電気の生産を身近に感じることができる機会を提供しています。
顔の見える電力「みんな電力」
「みんな電力」は、全国の再生可能エネルギー発電所から調達した「顔の見える再生可能エネルギー100%」を提供しています。コンセントの向こうにいる発電者たちのストーリーや背景を学生たちが知ることで、電気選択の楽しさや意義を体感できます。また、顧客に提供される特典の一環として、毎月の電気料金から100円を選択した発電所へ寄付する「応援」サービスもあり、地域の取り組みを間接的に応援することも可能です。
自分たちの電気を選ぶ
プログラムの中で特に注目されるのが「高校生による発電所総選挙」です。この選挙では、生徒たちが関東近郊の異なる発電方法を持つ3か所の発電所から自らの電気を選択します。発電事業者から直接話を聞く機会も設けられ、投票を通じて「自分たちの電気」を決定するプロセスは、生徒たちにとって貴重な経験となるでしょう。これは、単に電力を消費する立場から、能動的に選ぶ立場へと彼らを導きます。
発電所見学ツアー
選挙で選ばれた発電所を実際に見学するツアーも行われ、電気の現場で働く人々との出会いが待っています。教室で学ぶだけでなく、実際の現場で直接体験することで、エネルギー教育が単なる知識の習得に留まらず、感動や刺激を与えるものになるでしょう。これにより、若者たちはエネルギー問題に対する意識を一層深めていくことが期待されます。
継続的な取り組み
「みんな電力」は、このプロジェクトを一過性の活動にとどめることなく、今後も環境教育の分野での取り組みを継続していく意向を示しています。再生可能エネルギーやその選択についての学びを通じ、電気の生産者と消費者との「顔の見える関係」を築き、次世代への教育の重要性を訴えていくことが目標です。
環境に関する意識を高め、持続可能な未来を作るために高校生たちが主体的に動くこのプログラムは、次世代のリーダーたちを育成する重要な取り組みとなるでしょう。