全身32臓器を巡る「マウス体内時計プロテオーム地図」の全貌

画期的な研究!全身32臓器を網羅した「マウス体内時計プロテオーム地図」の構築



東京エリアを代表する研究機関、公益財団法人東京都医学総合研究所が新たな研究成果を発表しました。この研究では、マウスの32の臓器または脳の各領域におけるタンパク質の量やそのリン酸化状態の24時間にわたる変動を詳細に解析した「マウス体内時計プロテオーム地図」が構築されました。

次世代質量分析装置の導入



この成果は、次世代質量分析装置であるOrbitrap Astralを用いて得られたものです。この装置の導入により、これまでの手法では難しかった高精度なデータの取得が可能になりました。研究チームは、32の組織から取った584のサンプルから、合計18,956種類のタンパク質を同定しました。これは、マウス全タンパク質の約74%をカバーするものです。

体内時計研究における大きな前進



「マウス体内時計プロテオームアトラス」の構築に成功したことで、研究者たちが必要な情報を手に入れるための基盤リソースが整えられました。このアトラスは、インターネット上で誰でもアクセス可能なホームページとして公開されており、体内時計の働きを深く理解するための手助けとなるでしょう。

研究チームのリーダーであり、東京大学大学院理学系研究科の准教授でもある吉種光教授は、「この成果は、体内時計に関連する研究や創薬の分野において、今後広範な利用が期待される」と語ります。

今後の活用が期待されるデータ



このプロジェクトのデータは、特に「いつ(When)、どこで(Where)、どのタンパク質が(Which)」働いているのかを調べるための基盤となります。これまでの体内時計研究の進展に寄与するだけでなく、病気のメカニズムや新薬の開発にも大きく寄与することでしょう。

研究成果の発表



この研究成果は、2026年1月10日午前1時00分(日本時間)に、米国のCell Press社が発行する国際的な科学誌「Molecular Cell」のオンライン版に掲載される予定です。論文のタイトルは「Mouse Circadian Proteome Atlas by next-generation deep proteome analysis」であり、詳細な解析結果を今後の研究に生かしていくことが期待されます。

まとめ



本研究は、科学的な知見を大きく広げるものであり、体内時計の働きやその調節に関する理解を深める大きな一歩です。今後、このデータを活かした研究がどのように展開されるか注目していきたいと思います。今後の研究成果に期待が高まります。

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