東急不動産が「WE ARE GREEN REPORT」で優秀賞を2年連続受賞
東急不動産ホールディングス株式会社が、2024年統合報告書「WE ARE GREEN REPORT」で、日本経済新聞社主催の「第4回日経統合報告書アワード2024」において優秀賞を受賞しました。これは、2023年版に引き続いての受賞で、同社の透明性高い情報開示が評価された結果です。
アワードの背景と受賞の意義
このアワードは、日本企業が発行するアニュアルリポートの質を向上させる目的で、1998年から続けられています。2021年からは名称を改め、「日経統合報告書アワード」として実施されています。今年度は、過去最高の496社が応募し、その中から総合グランプリを含む多様な入賞が発表されました。
特に東急不動産の報告書は、企業価値創造のための取り組みが具体的に示され、環境経営や人的資本経営に関する情報が豊富に開示されている点が高く評価されました。また、広域渋谷圏戦略に関する特集もあり、株主や投資家にわかりやすく伝わる内容になっています。
「WE ARE GREEN」の理念
「WE ARE GREEN」は、同社の長期ビジョンのスローガンであり、社会課題の解決と持続可能なビジネスモデルの構築を目指す内容になっています。報告書作成の目的は、株主や投資家といったステークホルダーに向けて、企業の成長と価値創造のストーリーを明確に伝えることです。
2024年版報告書では、2030年にありたい姿として「価値を創造し続ける企業グループ」を目指す構造改革や、バリューチェーンを促進する全社的な方針「環境経営」「DX」を推進している点が強調されています。
投資家との関係構築
さらに、同社は「2024年インターネットIR表彰」においても、2年連続で最優秀賞を受賞し、サステナビリティ部門でも初の優秀賞を受賞しました。このような成果は、投資家との建設的なコミュニケーションを通じて、情報開示に力を入れていることが大きな要因といえるでしょう。
環境経営への取り組み
2021年に発表された長期ビジョン「GROUP VISION 2030」では、環境経営とデジタルトランスフォーメーション(DX)を全社的な方針として採用しています。具体的には、2022年12月に自社施設の使用電力を100%再生可能エネルギーに切り替えるという大規模な取り組みを完了し、2024年4月にはRE100の達成が認証されました。これは、日本の企業として初めての快挙です。
未来に向けた持続的な成長
今後も、東急不動産は再生可能エネルギーの利用を推進し、環境価値を提供することで、脱炭素社会の実現を目指す意向を示しています。また、タイムリーでわかりやすい情報開示を続け、すべてのステークホルダーに選ばれる企業グループを目指しています。
今後の取り組みに注目し、彼らがどのように持続可能な社会を実現していくのか、引き続き情報を追っていきましょう。