冨士ダイスの新技術
2025-12-23 15:38:42

冨士ダイスの高性能電極「PME」が受賞した賞の背景と未来

冨士ダイスの高性能電極「PME」が受賞した賞の背景と未来



2025年に「超」モノづくり部品大賞の「生活・社会課題ソリューション関連部品賞」を受賞したのは、冨士ダイス株式会社が開発した電気化学反応用高性能電極「PME」です。この受賞は、製造業界における同社の優れた技術力を示すものです。贈賞式は、東京・大手町にある経団連会館で行われ、今後の産業発展に対する期待が寄せられました。

この「超」モノづくり部品大賞は、日本の製造業における革新を力強く支える部品や素材を表彰することを目的としています。冨士ダイスの「PME」は、環境問題への対策であるカーボンニュートラルの達成に貢献すると評価されました。

高性能電極「PME」の特長



「PME」とは、Powder Metallurgy Electrodeの略で、水の電気分解を利用して水素を生成する装置に導入される電極です。この技術は、従来の電極と比較して電力消費を10%から20%削減する可能性があり、持続可能なエネルギー社会を実現するために大いに役立つと期待されています。

この製品で利用されている新しい高性能触媒は、カルシウム、銅、鉄の酸化物から作られており、貴金属を使用していない点も特徴です。これは、コスト削減だけでなく、資源の有効活用にも貢献します。これにより、グリーン水素燃料の製造における生産効率が向上し、持続可能なエネルギーの普及に向けた重要な一歩となるでしょう。

開発の背景と未来



「PME」の開発は、冨士ダイスが持つ高圧工具の製造技術を基にしたアイデアから始まりました。超高圧発生の技術を応用することで、新しい触媒を作成できるのではないかとの発想が生まれました。粉末冶金技術を活かした材料設計と新たな高性能触媒が組み合わさり、これまでの製品を上回る性能を実現したのです。

現在、装置メーカーとの共同テストが行われており、2027年度の市場投入を目指しています。この新技術は、冨士ダイスにとって超硬合金製耐摩耗工具や金型の専門から新しい分野へ進出するための第一歩であり、今後の成長が見込まれています。

多様な領域での新たな製品開発にチャレンジする冨士ダイスは、今後も革新的な素材開発を通じて社会に驚きや感動を与えていくことを目指しています。この姿勢は、モノづくり日本の未来を明るく照らす光となることでしょう。これからの進展に目が離せません!

詳しい情報は、冨士ダイス株式会社の公式サイトをご覧ください。


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