あかりに、想いを描く。
照明メーカーのディクラッセが、このたび新たなブランドコンセプト「あかりに、想いを描く。」を打ち出しました。これまで大切にしていた「光と影がもたらす癒し」を更に深め、製品に込められたデザイナーの想いや背景を明確に届けることを目指しています。
ディクラッセの歩みと新たな提案
1992年の設立以来、ディクラッセは「光が生み出す癒しの影をデザインする」という概念を元に、さまざまな照明器具を展開してきました。代表的な商品には、木漏れ日の美しさを表現した照明《Foresti フォレスティ》や、オーロラをテーマにした《Auro アウロ》があります。
近年、創業60周年を迎えたディクラッセは、“あかり”をただの光源として捉えるのではなく、暮らしに豊かさや物語を与えるものであると位置づけて新たな提案を行います。
「描く」の三つの意味
新しいコンセプトの中で特に重要なのは、「描く」という言葉に込められた三つの意味です。これには、デザインスケッチを描き、くつろぎの空間を描き、そして暮らしに物語を描くという意図が含まれています。
1. デザインスケッチを「描く」
ディクラッセの製品はすべて、自社デザイナーが手がけたスケッチから始まります。そのスケッチをもとに試作を行い、実際の使用シーンを考慮しつつ、心に寄り添うデザインへと進化させていきます。この丁寧なプロセスは、製品に込められた想いをしっかりと反映したものにしています。
2. くつろぎの空間を「描く」
心を和らげてくれる温かな夕陽色のあかりや、心地よい木漏れ日のような柔らかい影。ディクラッセでは、これらの要素を組み合わせて、お客様が日常的にリラックスできる空間を提案しています。適材適所で照明を使用し、毎日の暮らしがより快適になるよう工夫されています。
3. 暮らしに物語を「描く」
家族との夕食を囲む瞬間や、友人と過ごす特別な週末、そして静かな夜に読書をする落ち着いたひと時。ディクラッセの照明は、これらの日常の一瞬一瞬に寄り添い、記憶や感情に深く残る物語を生み出す手助けを目指しています。
デザイナーの想いと展望
ディクラッセは、代表である遠藤道明氏がプロダクトデザイナーとして自らの思想を反映したブランドとしてスタートしました。現在は、彼の息子であるデザイナー遠藤駿氏も加わり、親子二代で日々の対話を重ねながら新たな製品開発に取り組んでいます。両者は、光と影、素材の質感、住まいとの調和に常に注意を払いながら、それぞれの視点で新しい照明のあり方を模索しています。
今後は、新しいコンセプトに基づき、商品開発やブランド発信、展示会、ECサイト、ショールームを通じて、従来のメッセージを一貫させ、より多くのお客様にディクラッセのあかりの魅力を届けていく方針です。
まとめ
私たちが日常的に使うあかりには、ただの光以上の価値があります。ディクラッセの新たなブランドコンセプト「あかりに、想いを描く。」は、私たちの生活に豊かさと物語を提供することを約束してくれます。今後の展開に注目です。