新日本ケミカル・オーナメント工業によるDX OCR導入の意義
新日本ケミカル・オーナメント工業株式会社は、業務効率化とデジタル化を目指す中で、最近、株式会社ハンモックが提供するAI-OCRサービス「DX OCR」の導入を発表しました。この技術は、業務の生産性向上に寄与することが期待されています。
会社概要と製品群
1981年に設立された新日本ケミカル・オーナメント工業は、大阪府岸和田市を拠点に食品包装資材や衛生資材、厨房機器など、多岐にわたる製品の開発と製造を行なっています。特に、刺身の包装に使われる「ブリッジ」や、業務用不織布マスク、厚手ニトリル手袋など、品質管理が求められる食品業界や医療現場で必須とされる製品が多く、高い信頼性を誇っています。
課題解決のためのAI-OCR技術
同社が抱える課題の一つは、取引先からFAXで送られてくる大量の注文書を手動で業務管理システムに転記する作業にありました。このプロセスには約4~5%の転記ミスが発生しており、精度向上のために二重チェックまたは三重チェックを行う必要がありました。しかし、こうした確認作業には大きな負担がかかり、効率的な業務運用が求められていました。
そこで新日本ケミカルは、AI-OCRサービス「DX OCR」の導入を決定しました。このシステムは帳票設計が不要で、手書きや印刷された注文書を高精度で読み取ることができます。受注業務の自動化により、クリティカルなミスを減らしつつ、大量のデータを迅速に処理することが可能となるのです。
DX OCRの利便性
「DX OCR」は、FAXで受け取った注文書を指定フォルダに置くだけで自動的にデータ化します。これにより、作業者はデータ確認と修正を帳票単位で行えるため、作業状況の可視化や重複作業の削減が可能になります。また、OCR処理されたデータは基幹システムと連携し、自動的に適切な形式に変換されるため、手動修正が不要となります。
新日本ケミカルは、このプロセスにより業務の属人化を防ぎながら、受注データの処理効率を大幅に向上させることを狙っています。
環境への配慮と効率化の目指す目標
AI-OCR導入によって、新日本ケミカル・オーナメント工業は、入力作業を従来の約1/5まで削減し、紙の使用量も約1/8に抑えることを目指しています。この取り組みは、業務効率を向上させるだけでなく、環境負荷の軽減にも寄与するものです。
結論
新日本ケミカル・オーナメント工業がAI-OCRサービス「DX OCR」を導入することで、業務のデジタル化と効率化が期待されます。今後、この取り組みがどのような成果を上げるのか、引き続き注目していきたいところです。