ホリゾンの新施設
2025-09-18 08:57:12

持続可能なカシミヤの未来を切り開く!ホリゾンの新施設が完成

ホリゾン株式会社の新たな挑戦



東京都墨田区に本社を置くホリゾン株式会社が、内モンゴルの烏拉特中旗にカシミヤ山羊の地域牧場管理拠点を新たに設立しました。この施設は、持続可能なカシミヤ産業の未来を模索するための重要な一歩といえます。農・畜産業局の支援を受けて完成したこの研究施設は、カシミヤヤギのトレーサビリティを確保し、関わるすべての人々が豊かな生活を享受できるサプライチェーンを目指しています。

牧場管理施設と研究施設の役割



新しい施設内には、牧場管理センターだけでなく、各大学から集まった専門研究者たちによる研究所も併設されています。この研究所は、内モンゴル政府の支援を受けており、カシミヤヤギの品種飼育や生活環境に適したマニュアル作成に取り組んでいます。

このマニュアルは、地域の牧民たちと共有され、彼らの生活環境と動物の welfareを向上させる礎にすることを目指しています。現在は1140家庭の牧民と協力し、2030年を目標に4000家庭にまで取り組みを拡大する計画です。

革新的な研究活動



この新たな研究所では、カシミヤヤギの冷凍精液応用研究も進行中です。内モンゴル農業大学や他の農業機関と連携し、地域特有の二狼山(ニロウザン)カシミヤヤギの品質向上と、環境への配慮を兼ね備えた持続的な飼育方法の研究を行っています。環境の違いを考慮し、岩山や水辺など様々な場所で飼育されているカシミヤヤギの健康状態や産出物の品質を測定し、研究成果を地域の牧民と共有しています。

経済の活性化と雇用創出



この施設の整毛加工部門は、地域雇用の創出にも寄与しています。歴史的に都市部から遠く、他の産業が乏しいこの地域では、持続可能なカシミヤ製品の生産を行うことで、地域の経済を活性化し、貧困削減にも貢献する狙いがあります。整毛場が設置され、ここで原料の取引ができるようになったことで、より多くの人々に仕事の機会がもたらされています。

課題に立ち向かう共同の取り組み



牧民たちが抱える課題はさまざまですが、気候変動による草原の砂漠化や、後継者不足などの問題が何度も繰り返し言及されています。そのため、ホリゾン株式会社は地域の牧民協同組合や行政、大学と連携し、これらの課題を解決すべく様々な活動を展開しています。情報共有が薄く、不透明な取引が蔓延している中、牧民たちにトレーサビリティの重要性を浸透させ、透明性の高い生産体制の構築に努めています。

このような構想から約3年を経て、2019年に研究牧場を開設し、現在の取り組みへとつながりました。持続可能なカシミヤ産業の実現に向けたホリゾン株式会社の挑戦は、今後も注目が集まるでしょう。

会社概要



ホリゾン株式会社は2002年に設立され、カシミヤ製品の企画・販売を手がけています。2006年には、内モンゴルに一貫生産体制を持つノースピーステキスタイルを設立、2019年に自社牧場として内蒙古北平二狼山牧場を立ち上げました。持続可能な製品の開発と高品質なカシミヤの提供を追求しつつ、地域社会への貢献も重視しています。公式サイトはこちら: ホリゾン株式会社

この新たな牧場管理施設の完成により、ホリゾン株式会社はさらなる進化を遂げ、持続可能な未来に向けた一歩を踏み出しました。


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