ランドセルの荷物事情
2025-04-17 11:09:47

全国の小学生のランドセル調査から見えた荷物問題と解決策

小学生のランドセル中身調査



近年、全国の小学生が学校に持っていく荷物の重さが問題視されています。特にデジタル教科書の導入により、重いタブレット端末などが追加され、子どもたちの負担が増しています。今回は、創業60年を迎えた土屋鞄製造所が行った調査をもとに、実態を見ていきましょう。

調査概要



土屋鞄では、全国の小学1年生から6年生を持つ保護者662人を対象に、学校に持参する荷物についてのアンケートを実施しました。調査は2024年9月26日から30日まで行われ、主な結果には以下のような内容がありました。

  • - 教科書・ノートは多い日で5冊以上を持参、重さは約1kgに達する
  • - 71.5%の家庭がパソコンやタブレットを持ち帰り、置き勉は未だ浸透していない
  • - 荷物が重いと感じる理由は、半数が「教科書をたくさん持っていくから」と回答

重い荷物がもたらす影響



調査結果でわかったことは、多くの小学生が教科書、ノート、タブレット、水筒などさまざまな荷物を毎日持参しているという点です。中でも、特に重いと感じる日が月曜日と金曜日であることが調査から明らかになりました。なぜなら、金曜日に持ち帰った体操着や上履きが月曜日に必要になるため、荷物が多くなるのです。

最も重たい教科書とノートの数も気になるところです。38.4%の回答者が「3~5冊未満」と答えましたが、33%が「5冊以上」と回答しています。1冊あたり200gとすると、子どもたちは教科書やノートだけで1kg以上の重さを背負っていることになります。

タブレットの普及と負担



さらに、ICT教育が進む現代の学校では、9割以上の生徒がパソコンやタブレットを使った授業を受けています。しかし、これらの端末を毎日持ち帰ることが多く、家庭学習や充電のために必要だとの回答も多く見られました。「持ち帰らない」と回答したのは、わずか23%に過ぎません。

ランドセルの進化



荷物が増える一方で、ランドセル業界もその変化に対応しています。土屋鞄のランドセルは、大容量で軽量なモデルが登場しています。同社のデザインには、背負い心地を良くするための「立ち上がり背カン」や「S字形の肩ベルト」が採用されています。これにより、子どもたちが重荷を感じにくくなる設計がなされているのです。

具体的な背負い方の工夫



ランドセルを選ぶ際には、背負い方にも注意が必要です。荷物が重い場合はタブレットや厚い教科書を背中側に収納すると重心が安定しやすいです。また、成長に合わせて肩ベルトを調整することも重要です。正しい背負い方をすることで、負担を軽減することができます。土屋鞄では背負い心地を向上させるための肩パッドや背中パッドも販売しており、さらなる快適さを提供しています。

まとめ



今回の調査から、学校に通う小学生が多くの荷物を持ち歩いている実態が浮き彫りになりました。ICT技術の普及や家庭学習の必要性から、ますます荷物が増える傾向にある中、土屋鞄はそれに見合ったランドセルの軽量化や機能性の向上を図っています。将来的には、これらの課題を解決するためにも、教育環境や学習スタイルの整備が重要です。


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