ケミトックスが開発した新たな測定手法
株式会社ケミトックス(本社:東京都大田区)が、新しいペロブスカイト太陽電池の出力測定手法を開発した。この手法は、従来の測定方法では正確な評価が難しいとされるペロブスカイト太陽電池に特化しており、特許出願(特願2026-005206)も済ませている。
ペロブスカイト太陽電池の特性
ペロブスカイト太陽電池は、次世代の太陽電池として注目を集めている。しかし、従来の結晶シリコン太陽電池と同じ条件で測定しようとすると、評価が難しい実情がある。結晶シリコンは光応答が早く安定しているため、ミリ秒単位での短時間の光照射による測定が可能だが、ペロブスカイトの光応答特性は遅く、I-V特性の測定には数秒から数十分を要することもある。このため、測定時間の長さが課題となっていた。
開発された新手法の内容
ケミトックスが開発した新たな測定手法は、これらの問題を解決するために、次のような特長を持っている。
- - 最大出力値の一致:MPPT(Maximum Power Point Tracking)法とI-V特性測定を統合し、二つの測定値を一致させる。
- - 測定時間の短縮:一元化された手法により、測定時間が約50%短縮される可能性がある。
この新たな測定手法により、ペロブスカイト太陽電池の出力をより短時間で高精度に測定できるようになるのだ。
従来の測定法との違い
従来のI-V特性測定においては、両方向の掃引が必要で、Pmax値が一致しないことが課題として浮上していた。また、MPPT法では、Pmax値は一つに定まるものの、その際のI-V特性曲線は得られないため、測定の正確性に欠けることが多かった。しかし、新たな手法では、これらの問題点が克服される形となる。
今後の展望
ケミトックスは、太陽電池の安全性や信頼性評価についての長年の知見を活かし、今後も次世代太陽電池に関する評価技術の拡充に努めていく方針だ。この新たな測定手法がペロブスカイト太陽電池の普及と開発を加速させる一助となることが期待される。
お問い合わせ
本技術に関する問い合わせは、株式会社ケミトックス山梨試験センターのKAI栗本晴彦まで。電話0551-42-5061、E-mail:
[email protected]で受け付けている。
企業情報
- - 会社名:株式会社ケミトックス
- - 所在地:東京都大田区上池台1-14-18
- - 設立:1975年9月3日
- - 主な事業:太陽電池の評価、安全性関連、リチウムイオンバッテリー評価、海外規格試験など多数
公式サイト
このように、ケミトックスの新たな測定手法は、次世代のエネルギー開発に貢献する非常に重要な技術となることは間違いないだろう。