築古社宅のZEH化
2025-03-25 13:45:58

築古の廃止社宅を再生!三社連携による全戸ZEH化マンション計画

築古社宅を新たな価値へ再生するプロジェクト



大阪を拠点とする総合建設会社の『奥村組』、住宅メーカーの『積水化学工業』、リノベーションプラットフォームの『リノベる』の3社が、兵庫県西宮市にある築48年の廃止社宅をリノベーションし、全戸ZEH水準の賃貸マンションを目指す共同プロジェクトを開始します。物件名は『OC RESIDENCE R NISHINOMIYA OGO』で、2025年の春に完成予定です。

プロジェクトの背景と目的


環境問題への取り組みが求められる時代に、カーボンニュートラル社会の実現がテーマとなっています。日本全国の約5,400万戸中、8割以上の既存住宅が省エネ基準を満たしていないという現状を受け、今回のプロジェクトは省エネ化や長寿命化を通じて、より良い不動産市場を目指すものです。これに伴い、3社は全戸がZEH水準に達する賃貸マンションを提供し、地域の環境改善に貢献します。

ZEH水準リノベーションの実施


本プロジェクトにおいては、奥村組が社宅として使用していた物件を大規模に改修し、すべての住戸を高い省エネ性能を有するZEH水準に引き上げます。各住戸は、断熱材や高効率設備を使用し、光熱費が年間で約3~4万円削減できる見通しです。光熱費の低減は入居者にとって大きなメリットでもあり、経済的にも優しい住環境が生まれます。

バイオフィリックデザインの採用


さらに、住まいには『バイオフィリックデザイン』が導入されており、住民が自然とつながりやすい環境が整えられています。共用部には中庭が設けられ、四季折々の植物が育てられ、生物多様性が保護される設計です。住民同士の交流を促進し、快適で健康的な暮らしを提案するスペースが充実しています。

住居のデザインとコミュニティの形成


このリノベーションでは、デザイン面でも注力されています。広々とした玄関土間は、ベビーカーや自転車を置くためのスペースを確保し、一部の住戸には趣味の道具を収納するボードが設置されます。住民同士の交流を深めるために、共用ラウンジやキッズスペースも配置され、コミュニティ形成を助ける工夫が施されています。

物件の概要


  • - 名称: OC RESIDENCE R NISHINOMIYA OGO
  • - 所在地: 兵庫県西宮市津門大箇町
  • - 敷地面積: 1,850.31㎡
  • - 延床面積: 3,552.67㎡
  • - 総戸数: 46戸
  • - 竣工年: 1977年(築48年)
  • - 入居開始: 2025年4月

このように、奥村組・積水化学・リノベるの3社が協力して実現する新たな居住空間は、環境に配慮しつつ人々のつながりを大切にした住まいを提供します。未来の住宅市場の在り方を示唆するプロジェクトに、期待が高まります。


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