オーエムネットワーク、連続休暇推奨制度を導入
新潟県新潟市に本社を置くオーエムネットワーク株式会社は、入社3年目以上の社員を対象に「5日以上の連続休暇取得を推奨する制度」を新たに導入しました。この取り組みは、チームの生産性を向上させるとともに、業務の可視化と共有を目的としており、真のチームワークを育む試みとして注目を集めています。
1. 制度導入の意義
同社がこの制度を導入した背景には、働き方改革が進む中での「特定のメンバーに業務が集中してしまう」という課題がありました。多くの職場で「休むことができない」といった状況が続いていますが、オーエムネットワークは「誰かが休んでもチームは動く」という環境を作りたいと考えました。そのために、業務の整理を休みの前提とし、メンバー同士で引き継ぎを行う文化を育む必要があります。実際、業務を整理することによって、チーム全体がスムーズに稼働する環境を作ることが期待されています。
2. 制度の具体的な内容
この制度では、以下のような内容が定められています:
- - 対象者: 入社3年目以上の社員
- - 取得内容: 3日以上の有給休暇を含め、年度内に1回以上合計5日以上の連続休暇を取得することを推奨
- - 目的: 業務の共有、可視化、標準化を促進し、属人化を防止することにより、チーム全体の業務効率を高める
特に入社3年目以上の社員を対象にした理由は、この層が主担当としての業務を担うことが多いからです。自身の業務を整理することで、次世代のメンバーへの知識共有を進める狙いがあります。
3. 社員の反応と成果
導入後、職場での反響が徐々に見えてきました。すでに5日以上の連続休暇を取得した社員からは、「久しぶりに長い休暇を取ることができ、とてもリフレッシュできた」との声や、「自分が担当している部分が意外と共有できていなかったことに気づいた」との意見が寄せられています。これにより、休暇を取ることが自分自身の成長だけでなく、チームへの貢献に繋がるという考えが浸透し始めています。
4. 今後の展望
オーエムネットワークは、今後もこの制度を通じて得られた業務の引き継ぎ資料やナレッジを全社的に共有することで、チームワークの推進を図っていく予定です。また、制度の導入状況や社員の声を定期的にリリースし、より多くの企業に「安心して休める文化」を広めるよう努めていきます。
5. 代表者の想い
代表取締役の山岸真也氏は、休むことの重要性を強調します。「休むことを推奨するのは、社員を甘やかすためではありません。信頼して業務を任せることこそが、個人とチームの成長の証です。」とし、休暇がチームの絆を深める重要な要素であることを力説しています。
この新しい試みは、チームのつながりを強化し、より良い働き方を実現するための第一歩として、多くの企業に波及することが期待されます。