Z世代が描く教育格差とジェンダー平等の未来とは？

イントロダクション

2025年2月28日、法政大学と関西学院大学の学生たちが参加する「Z世代SDGsシューカツ解体白書2025」の調査結果が発表されました。この調査は、SoZo株式会社代表のあつみゆりかを中心に、SDGsに取り組む企業向けeラーニングを通じて、教育格差とジェンダー平等についての意識を明らかにするものです。

教育格差についての考察

法政大学の学生チームが行った調査では、SDGs目標4「質の高い教育をみんなに」が最も関心を集めていることがわかりました。特に注目すべきは、約3人に1人が奨学金の返済問題によって将来の夢やキャリアを諦めているという実態です。

教育の質や機会は、地域によっても大きく異なり、都市部と地方での教育環境に格差が存在することが浮き彫りになりました。他にも、多くの学生が学校外教育にかかる費用に苦しんでおり、この経済的な負担は教育の普及を阻害しています。学生たちは、これを解消するためには企業による充実した社内研修の整備が必要だとしています。「企業研修は平等なスタートラインに立つための重要な機会」との意見が多く寄せられました。

ジェンダー平等に向けた意識

関西学院大学の学生たちは、ジェンダー平等についての意識調査に取り組みました。彼らの調査によると、男性の65％、女性の77％が何らかのジェンダー不平等を経験したことがあると答えています。この結果から見えてくるのは、SNSを通じてさまざまなジェンダー不平等の議論が行われていることです。就職を控えた学生たちの中には、職場での不平等に対して強い懸念を抱いている者も多く、特に職場内格差に関する情報が広く拡散されていることがわかります。

企業への期待

調査結果を踏まえ、Z世代の若者たちは企業にも一層の配慮を求めています。特に、採用活動では説明会や面接の内容だけでなく、その場に立つ男女比率なども問題視されています。Z世代が価値を置くのは、教育機会の公平さと職場でのジェンダー平等です。そのため、企業が積極的にこの点に取り組む必要があると考えられています。

産学連携プロジェクト

このプロジェクトは、法政大学とSoZo株式会社が共同で行うもので、2022年からスタートしました。関東と関西の大学生が集まり、SDGsに対する理解を深めることで、実際の企業の取り組みが未来の社会に与える影響を考察しています。学生たちは、SDGsへの関心を高めることで、企業の本音や採用戦略に対してより良い影響を与えたいと考えています。