和菓子店新生の道
2025-02-04 10:47:59

95年の歴史を持つ和菓子店が新たなスタートを切る

95年の歴史を持つ和菓子店が新たなスタートを切る



千葉県南房総市に、95年間地域に愛され続けてきた和菓子店『亀や和草』があります。後継者不在の問題に直面しながらも、若い世代の手で新たなスタートを切ることとなりました。この度、事業承継にあたって千葉県事業承継・引継ぎ支援センターとの連携を経て、IKAZUCHI株式会社が新たに承継を受けることとなったのです。

亀や和草の歴史と苦難の道のり



亀や和草は、その創業以来95年の歴史を持ちます。前オーナーの網代和恵さんは、先代から受け継いだこの店舗を和菓子職人として、また経営者として営んできました。夫の裕さんと共に切り盛りしてきた亀や和草。しかし、台風での店の水没などの苦労を経て、後継者を探す決意をされました。

約3年前、後継者不在の状態が続く中、網代さんは千葉県事業承継・引継ぎ支援センターに相談。その結果、TRANBIのマッチングエージェントサービスを利用して、IKAZUCHI株式会社との連携が実現しました。

新たな体制と店の再生



IKAZUCHI株式会社の中川さんは、若手経営者としての責任感を持ってこの事業承継に参画します。彼は、映像関連会社に勤めていた20代の女性を店舗の取締役店長として採用。この新しい店長は、店舗の近くに移住し、亀や和草の命をつなぐために情熱をもって取り組むこととなりました。

網代さんご夫妻は、事業の引き継ぎにあたり、店の運営をサポートしつつ、未来を見守る立場をとることに。新たな若手経営者と現オーナー夫婦が織りなす新しい物語が始まります。

和菓子作りの新たな可能性



これからの『亀や和草』は、95年間の伝統と地域の歴史を守りながら、ブランドの価値を高めていく挑戦に乗り出します。新しい店長は、お客様のフィードバックを受けて、旬のフルーツを使ったフルーツ大福や、お客様の声から生まれた「あんびん」などの人気商品をさらに進化させていく計画です。

また、2025年2月1日から本格的な事業承継が始まる予定で、両者がともに亀や和草をさらに発展させる姿勢を示しています。

各関係者の言葉



前オーナーの網代さんは、「新しい若手の店長がこの亀や和草を受け継いでくれることが本当に嬉しい」と感謝の気持ちを述べています。また、TRANBIや千葉県事業承継・引継ぎ支援センターのサポートが、彼女にとってどれほど心強かったかを語っています。

一方、IKAZUCHI社の中川さんも、「この95年の歴史を守ることに大きな責任を感じている」とし、若いスタッフのエネルギーを活かしながら新しい風を吹き込んでいく意欲を見せています。

千葉県事業承継・引継ぎ支援センターもこの承継を喜ばしく思っており、地域企業の未来を感じさせるニュースとなりました。

亀や和草の未来



この承継により、『亀や和草』は95年の歴史を踏まえて、さらに100年の老舗を目指して歩みを進めます。新たな挑戦を通じて、地域の皆さまに愛され続ける存在として、進化を続けていくことが期待されています。今後、どのような新しい魅力を持った和菓子が誕生するのか、一層の注目が集まることでしょう。


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