カーディナルヘルスが新たにフットポンプを導入
カーディナルヘルス株式会社が近日中に、新型フットポンプ「SCDスマートフロー」を発売することを発表しました。この製品は、施術を必要とする患者の脚を空気圧で圧迫し、深部静脈血栓症や肺血栓塞栓症のリスクを軽減することを目的としています。12月16日から販売開始される予定です。
SCDスマートフローの特徴
新モデルの「SCDスマートフロー」は、全周性のスリーブデザインを採用しています。これにより、3つの独立したチャンバーを使って、末梢から徐々に圧迫を加えることができます。さらに、圧迫後の血液が再び血管内に補充されるまでの時間を評価し、最適な圧迫サイクルを自動的に調整するVRDテクノロジーを搭載しています。これにより、患者ごとに個別のニーズに応じた圧迫が可能となり、血液のうっ滞や浮腫の軽減が期待できます。
また、脈拍に基づく圧力の変化を常にモニタリングし、スリーブの状態を検知する機能も備えているため、装置が適切に取り付けられているかどうかが確認できます。
医療従事者と患者へのメリット
この新型フットポンプは、これまでのSCDシリーズの技術を進化させたものです。逐次漸減性のスリーブデザインやVRDテクノロジー、患者検知機能といった特徴を保ちながら、チューブデザインを一新し、新たにナイトモード等の機能も追加されています。これにより、医療従事者や患者にとって、使いやすさが向上します。
カーディナルヘルス株式会社の代表取締役社長、野田良氏は、40年以上の歴史を持つSCDシリーズが医療現場で高く評価されていることを強調し、新型フットポンプ「SCDスマートフロー」を通じて、引き続き日本の医療の安全に貢献していく決意を表明しました。
カーディナルヘルスについて
カーディナルヘルス株式会社は、新生児医療から手術、さらには在宅医療に至るまで、幅広い医療製品やサービスを提供しています。1973年に設立され、50年以上にわたる歴史があるこの企業は、静岡県袋井市で製品の研究開発と製造を行い、国内外の医療機関に向けて高品質な製品を供給しています。また、世界30以上の国で展開しており、約48,000人の従業員が医療の発展に寄与する活動を行っています。
新しく販売される「SCDスマートフロー」に対する関心は高く、医療現場での導入が待ち望まれています。深部静脈血栓症予防がさらに進化することで、多くの患者の生活の質が向上することを期待しています。