シニアの転職市場を変える!シニアジョブとMCSの提携
シニアジョブ(東京都新宿区)とモバイル・コマース・ソリューション(MCS、東京都港区)が業務提携を結び、2025年6月4日からシニア求職者への人材紹介サービスを強化します。この取り組みは、タクシードライバー専門の転職支援を提供するMCSとの協力により、シニアの雇用機会を広げ、新たなキャリア選択肢を提案することを目的としています。
業界動向と背景
タクシー業界は、近年、人手不足の問題が深刻化しています。特に、2024年問題を控え、さらに採用ニーズが高まる中、シニアジョブは2016年からシニア専門の人材紹介サービスを展開し、その中でタクシー業界にも目を向けてきました。
シニアジョブは、自社の求人サイト「シニアジョブ」を運営する中で、第二種運転免許を持つ求職者が多数いるにもかかわらず、実際にタクシー乗務を希望する割合が9割以上に達しないという現状を明らかにしました。このデータから、タクシー業界は未経験者を中心とした採用を進めている背景にあると考えました。
今回の業務提携は、これまで経験を積んできたシニア求職者がタクシードライバー以外の職種でも幅広く活躍できる可能性を探る試みです。MCSが提供するドライバーファーストサービスを活用し、シニア層の転職支援がさらに進むことが期待されています。
シニア求職者を取り巻く課題
シニア市場の活性化を図るためには、シニア層が抱える職業選択の自由度を高めることが不可欠です。シニアジョブの代表取締役、中島康恵はこう語ります。「タクシー業界やその周辺の変化にも注目しています。インバウンドの増加やライドシェアの導入など、これからの人材ニーズに柔軟に対応することが求められています。」
実際、業務提携を通じて新たな雇用形態や職種の創出が進むことが求められています。さらに、シニアタクシードライバーの転職支援も将来的なビジョンとして描かれています。これは、人手不足に対応するための重要なステップです。
提携の具体的な内容
シニアジョブがMCSと連携することで、多様なキャリアを持つシニア求職者が自らの経験を活かして新たな職に挑戦できる機会を提供します。シニアジョブは、集まった情報をもとに適切な求人を紹介し、求職者が自分に合った職場を見つけられるようにサポートします。
また、MCSは、タクシー業界に特化したサービスを多岐にわたって提供しています。中でも受けられるサービスは、多様な雇用形態に柔軟に対応できるものです。このように、両社の協力によって、シニア層の採用と成長が促進されることがあらゆる角度から期待されています。
今後の展望
業務提携の成果が注目される中、シニアジョブは、業界全体の就労環境の向上を図ることが使命としています。シニア層が意欲的に働く職場を創造し、共に成長することを目指して取り組んでまいります。
両社の今後の協力によって、シニア求職者が選択できる職の幅が広がると共に、タクシー業界に新たな価値が生まれることを期待しています。日本の職場において、シニアが持つ経験や知識が活かされる日が一日でも早く訪れることを願っています。