大学の学生支援
2025-11-05 16:50:21

愛媛大学と日本システム技術が共同でアーリーアラートシステムを開発

愛媛大学と日本システム技術による教育支援の新展開



国立大学法人愛媛大学と日本システム技術株式会社が、教育現場の課題解決を目指す共同研究を開始しました。今回の取り組みは、教学データを活用した「アーリーアラートシステム」の開発に焦点を当てています。このシステムは、学生の学習状況を可視化し、適切な支援を早期に展開することを目指しています。

共同研究の発表



2023年10月23日、愛媛大学の城北キャンパスで行われた記者発表では、教育・学生支援機構の八尋機構長が教育現場が直面する課題とその解決に向けた具体的な目的を説明しました。その後、日本システム技術の落合上席執行役員が同社の概要やこの共同研究のビジョンにおける位置づけについて紹介しました。

最後に共同研究の責任者である中井副機構長や真鍋特任助教が、研究の内容やその意義を詳しく発表しました。このような発表の場は、両者の連携の重要性を感じさせました。

アーリーアラートシステム開発の背景



愛媛大学では、教育の質向上と学生支援の強化を目指し、教育企画室が中心となって「教学IR(Institutional Research)」を活用しています。今回の共同研究では、卒業予測モデルである「卒業予報」と、日本システム技術が提供する教務システム「GAKUEN」における教学データを組み合わせることで、学生の学習状況を明確に把握できる仕組みを作ります。

このシステムにより、教育機関は学生の学業成績や出席状況を分析し、卒業に影響を及ぼす要因を特定できます。さらに、必要な支援を受けることができる学生を早期に特定し、教職員がタイムリーにサポートを行うことで、学習意欲の向上や中途退学の防止に繋がることが期待されています。

共同研究の展望



本共同研究の期間は2028年3月31日までを予定しており、その成果は全国の大学へも普及することを視野に入れています。これにより、教育の質を高め、学生にとってより良い環境を提供することを目指しています。

今後、愛媛大学は企業との連携を強化し、教育課題の解決に向けた先進的な取り組みを推進していく姿勢を示しています。また、「卒業予報」は愛媛大学の登録商標であり、今後の研究や開発においてもその活用が期待されます。

教育現場が抱える様々な課題に対し、実データに基づくアプローチで解決策を示す今回の共同研究が、若者の未来を明るく照らす一助となることを願ってやみません。


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