EC市場での顧客体験向上を目指す新たな連携が始動
2025年7月8日、シナジーマーケティング株式会社が提供するマーケティングSaaS「Synergy!」と、株式会社フューチャーショップのSaaS型ECサイト構築プラットフォーム「futureshop」が連携をスタートしました。この新しい統合によって、EC事業者はよりパーソナライズされた顧客体験を実現できるようになります。
EC市場の拡大背景
日本のEC市場は近年、急速に成長を遂げています。経済産業省のデータによると、2023年のBtoC-EC市場は前年比9.22%増の24兆8,435億円に達し、BtoB-EC市場及びCtoC-EC市場も同様に成長しています。これに伴い、企業の顧客管理ニーズは高度化しており、パーソナライズされたサービスが求められています。
顧客一人ひとりに最適な体験を提供することが、競争の激化する市場での差別化やファン獲得の鍵となっています。その実現には、CRM(顧客関係管理)とECシステムがシームレスに連携した環境が必要不可欠です。しかし、今まで多くの企業は、システム間の連携やコスト面での課題に直面していました。
顧客データを利用したマーケティング促進
今回のSynergy!とfutureshopの連携により、EC事業者は顧客データを自動的にSynergy!へ連携できるようになります。これにより、メール配信やLINEメッセージを活用したパーソナライズアプローチがスムーズになります。例えば、顧客の過去の購買履歴や興味をもとにした「かご落ちのリマインド」や「興味が高い商品のレコメンド」など、最適化されたメッセージを送ることが可能です。
この機能により、顧客のエンゲージメントは向上し、リピーターの育成にもつながります。システムは直感的で使いやすいデザインが施されているため、操作に手間がかかりません。これにより、マーケティング活動に集中しやすくなります。
充実したサポート体制
この新たな連携の大きな特徴は、充実したサポート体制です。導入初期には専任の担当がサポートに付き、設定や操作に関する相談が可能。顧客満足度は90%以上を誇り、クライアントの成功をサポートする姿勢が強調されています。特にWeb面談を通じた操作レクチャーは好評で、利用者の理解を深める手助けとなっています。
先行導入事例:GOOD NATURE STATION ONLINEの取り組み
この連携の先行導入事例として、オーガニック「GOOD NATURE STATION ONLINE」が挙げられます。株式会社ビオスタイルが運営するこのオンラインストアは、パーソナライズ施策を強化するために、この新たな連携を利用しています。特に、定期便利用者と単品購入者を分けて情報を発信できることは、より効果的なマーケティングを実現する一助となっています。
ビオスタイルの広報担当者は、「開業から5周年を迎えた中で、オンラインと店舗でのCRMを強化することができました」とコメントしており、顧客接点を広げることの重要性を強調しています。GOOD NATUREでは、独自のコスメブランドやスイーツなどを展開しており、顧客が求める体験を提供します。
まとめ
Synergy!とfutureshopの連携によって、EC事業者は顧客データを基にした新たなマーケティング戦略を展開することができるようになります。EC市場の成長に伴い、パーソナライズされた体験が求められる時代において、この連携は顧客体験を向上させる重要な一歩となるでしょう。デジタルマーケティングの新しい可能性が広がる中、EC事業者はさらなる飛躍を遂げることが期待されます。