リバスタの「GENBATON」がもたらす建設現場の変革
株式会社リバスタが提供する施工管理支援サービス「GENBATON」が、株式会社大林組の建築現場に導入され、業務の効率化を実現しています。この取り組みは、建設業界におけるデジタル化の重要な一歩として注目されており、実際の導入事例を通じてその効果が明らかになっています。
GENBATONとは
「GENBATON」は、施工管理業務の標準化やノウハウの継承を目的としたサービスです。具体的には、書類管理、施工計画、出来高・歩掛管理、施工図管理の4つの機能を提供しており、業界内でのデジタル化を推進しています。
大林組とGENBATONの導入
大林組は2022年に策定した「中期経営計画2022」の一環として、デジタルトランスフォーメーション(DX)を進めています。その中で、GENBATONの導入が進み、九州支店や四国支店の現場においてそれぞれの特有の課題を解決してきました。
九州支店の導入事例
九州支店の現場では、書類の管理や回覧業務に多くの手間がかかっていたため、GENBATONの「書類管理」機能を取り入れることが決まりました。これによって、書類の一元管理が可能になり、情報の回覧が電子化されました。結果として、紙の書類が大幅に減少し、業務処理のスピードが向上しました。職員からは、「通知が分かりやすくなった」との声も寄せられています。
四国支店の導入事例
四国支店では、従来のExcelなどのツールで生じていた管理上の課題を解決するために「施工図管理」を導入しました。これにより、複数人での同時編集が可能となり、図面の進捗状況をいつでも把握できるようになりました。以前は2、3分かかっていた作業が「GENBATON」の導入によって1分で済むようになり、運用面での効率は飛躍的に向上しました。
今後の展望
大林組では、将来的に「GENBATON」の利用を新たな現場にも広げていく方針です。四国支店の所長、藤田氏は、幅広い年齢層の作業員がスムーズに使えることが重要で、その効果が社内全体に浸透していくと述べています。また、建築本部の椎葉氏は、協力会社などの関係者にも利用を拡大していく考えを示しており、業務の効率化および連携の強化が期待されています。
GENBATONが解決する課題
「GENBATON」は、建設業界が抱える担い手不足などの課題を解決するために生まれたサービスです。業務の効率化だけでなく、若手人材の育成や社内のノウハウ蓄積にも寄与します。今後もリバスタはGENBATONを改良し、より良い使い勝手を目指すとしています。これにより、建設現場の業務効率がさらに向上することが期待されます。
リバスタと大林組の連携によって、施工管理業務は新たなステージを迎えています。デジタル化が進む中、建設業界の未来は明るいと言えるでしょう。今後の展開にも注目です。