グローバルIPビジネスの新たな拠点、GIPIの設立
2023年12月、東京都墨田区にある情報経営イノベーション専門職大学(iU)とINFINIT8株式会社が共同でグローバルIPビジネス研究機関「GIPI(Global IP Institute)」を設立したことが発表されました。この新たな機関は、日本発の知的財産(IP)をグローバル市場へと広めるための橋渡しをすることを目指しています。
GIPIの目的と展望
GIPIは、日本のアカデミックリソースと企業の実務知識を融合し、グローバルIPビジネスに関連する情報を集め、発信する役割を果たします。多くの人々や企業にとって、先進的なビジネスモデルとベストプラクティスを築く場となることが期待されています。
具体的な活動内容
GIPIは、アニメ、ゲーム、マンガ、音楽、映画、デザイン、スポーツ、eスポーツ、テクノロジー関連のIPを対象とし、以下のような取り組みを行います。
- - 情報アーカイブ: 国内外のIP事例や市場データベースを構築する。この情報は2025年9月に公開される予定です。
- - キーパーソンインタビュー: 資金調達や法務、マーケティングなどの専門家からのインタビューコンテンツを随時配信し、業界の最新情報を共有します。
- - フォーラムとワークショップ: 年2回のGIPIフォーラムや隔月のワークショップを開催し、知識共有とネットワーキングの場を提供します。初回フォーラムは2025年12月に予定されています。
- - 白書の発行: 『Global IP Business White Paper 2026』を2026年3月に発行し、IPビジネスの最新動向をまとめます。
GIPIの特長と成果
GIPIは、産学共同の運営によって常に最新のビジネス知識を提供し、バイリンガルで成果を発信します。これは学生や研究者、企業が参加するオープンイノベーション形式で進められ、即時フィードバックを重視したアプローチです。
中村学長のコメント
iUの学長、中村伊知哉氏は、GIPIが日本のIPビジネスの発展に寄与し、学生にリアルなビジネスの最前線を体験させることを期待しています。「日本のコンテンツやテクノロジーが持つIPの潜在力は計り知れません」と彼は述べています。
INFINIT8との協力
INFINIT8の代表取締役社長である小林弘和氏は、GIPIプロジェクトを通じてIP産業の最前線で得られる知見を多くの人に還元する考えです。彼は、次世代のIPビジネス基盤の研究開発を行うスタートアップとして、GIPIに大きな価値をもたらすことを目指しています。
期待される影響
GIPIの設立により、国内外から数百億円規模の経済効果が期待されています。また、地方創生や文化多様性の維持に寄与するIP活用モデルの提案も行い、社会的な課題解決にも貢献することを目指しています。
おわりに
GIPIは、日本のIPビジネスを国際的に展開するための新たな拠点として、その役割を果たしていくことが期待されています。2025年7月には公式ウェブサイトの公開も予定しており、今後の活動に大いに注目が集まります。興味のある方はぜひアクセスしてみてください。
GIPI公式ウェブサイト