足切断ゼロの挑戦
2025-07-31 09:48:38

糖尿病による足切断ゼロを目指す株式会社セカンドハートが資金調達を実施

糖尿病による足切断ゼロを目指す株式会社セカンドハートが資金調達を実施



株式会社セカンドハート(本社:京都府長岡京市)は、糖尿病の合併症である足病変の重症化を防ぐための診療支援プラットフォーム「Steplife(ステップライフ)」の機能強化を図るため、資金調達を行ったことを発表しました。これにより、特にASEAN地域、特にマレーシアでの事業基盤を構築し、糖尿病による足切断をゼロにする社会実現へ向けた進展を加速させます。

投資先の背景と目的


世界中で糖尿病患者は増加しており、国際糖尿病連合(IDF)の発表によると、2024年には東南アジアで9,300万人が糖尿病に罹患すると予測されています。特に、糖尿病足病変は患者の生活の質を著しく低下させる深刻な合併症であり、長期的な治療を要するため医療費の面でも大きな負担となります。 株式会社セカンドハートは「糖尿病患者の足を守り、足切断をゼロにする」というミッションのもとで、患者と医療従事者が足の状態を共有できるクラウドプラットフォーム「Steplife」を開発・提供しています。

この中で、急成長を遂げているASEAN諸国では、医療インフラが不十分ですが、健康問題の解決に向けた意欲が高まっています。特にマレーシアでは、政府が糖尿病による労働損失を重要な社会課題と捉えており、同社の予防に重点を置いたデジタルヘルスソリューションへの関心が高まっています。

資金調達により進める具体的な取り組み


1. PoC(臨床的価値実証)の推進
マレーシアにおいて、現地の医療機関との連携を強化し、Patientsが「Steplife」を通じて行動変容を促され、臨床的かつ経済的価値を実証します。また、国際的なガイドラインに基づいたエビデンスも構築を目指します。

2. ASEAN市場向けプロダクト開発の加速
現地医療環境に最適化した機能の開発や精度向上に向けた取り組みを進めます。

3. グローバル事業開発体制の強化
海外事業を牽引できる人材の採用や、現地のパートナーとの連携を深める体制を構築していきます。

代表者のメッセージ


株式会社セカンドハートの代表取締役 CEO、石田幸広は「足病変という問題は、発症してから対応することが非常に難しい場合があります。『Steplife』は、医療現場においてより効果的な診療と患者の安全を確保するための重要なツールです。今回の資金調達を通じて、私たちは糖尿病に対する『自己責任論』から『社会的課題』へ、また『待ちの医療』から『攻めの予防』へと転換するインフラを構築したいと考えています」と語っています。

株式会社リバネスキャピタルの代表取締役社長、池上昌弘氏も、セカンドハート社の医療現場に根ざした技術開発に強い共感を示しており、リバネスグループと共に大きな挑戦を支えていく意向を表明しました。

この資金調達によって、セカンドハート社は日本の優れた医療技術を用いて、糖尿病患者が生涯自分の足で歩き続けられる社会の実現に向けて、力強く歩み続けることが期待されます。


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