備後漬物のDX推進
2025-11-06 14:04:42

備後漬物、現場DXを進め「i-Reporter」で業務を効率化

備後漬物、現場DXを進め「i-Reporter」で業務を効率化



備後漬物株式会社は、1946年に創業した食のリーディングカンパニーであり、漬物製造の中で現場業務をデジタル化する取り組みを行っています。最近、同社は現場帳票システム「i-Reporter」を導入し、わずか1年で業務のデジタル化を実現しました。この施策によって、年間182時間の工数削減、さらには紙の紛失リスクをゼロにすることに成功しました。

現場の課題



備後漬物では、製造記録管理や品質評価の際に紙を使用していたため、さまざまな課題に直面していました。たとえば、製造記録を分類・並び替えするのに1日30分を要し、年間では182時間の作業時間がかかっていました。また、ラミネート加工の紙で記入する運用は、インクの滲みや判読困難さを引き起こし、外国人スタッフによる手書きの記録が難しかったため、深刻な問題となっていました。加えて、記録が紙で管理されていたため、失われてしまうリスクも高かったのです。

「i-Reporter」の導入



2024年に「i-Reporter」を導入し、現場主導でのデジタル化は短期間で4部門に拡大しました。導入ポイントは、紙の帳票レイアウトをそのまま電子化できる点と、各部署との連携を強化した点です。また、段階的な展開により、現場からのフィードバックを重視したため、使いやすさも向上しました。

1. 製造記録・品質管理の向上



従来の製造記録管理がデジタル化されたことで、分類や並び替えにかかる時間は完全にゼロになりました。記録はその場でデジタル化され、正確性が向上しただけでなく、記入漏れも防止できるようになりました。

2. 白菜受け入れ評価の改善



白菜の受け入れ時には、従来は感覚的に行っていた評価を数値化する仕組みを整え、評価データを農家にフィードバックすることで原料の品質向上に寄与している点が評価されています。

3. 設備点検がより効率的に



現場作業のデジタル化によって、雨天でも記録が問題なく行えるようになり、集計作業の効率化も実現。これにより、異常検知のスピードも向上しました。

4. 外国人スタッフの活躍支援



手書きの記録に難しさを抱える外国人スタッフでも、プルダウン入力や数値入力で容易に記録ができるようになり、クオリティが向上しました。これにより、トレーサビリティも確保されています。

今後の展望



備後漬物は、蓄積されたデータをもとに生産計画や機械稼働率の分析に活用し、さらなる業務効率化を図っていく方針です。今後の取り組みとして、設備からのデータをBIツールで可視化し、改善サイクルを加速させることを目指しています。

企業情報



備後漬物株式会社は、1946年に設立され、広島県福山市と関東に工場を持つ漬物業界の重要なプレイヤーです。「i-Reporter」の導入を通じて、現場のデジタル化と業務効率の向上を進めています。詳細はbingotukemono公式サイトで確認できます。


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