望月眼科における搬送ロボット導入の取り組み
福岡市にある医療法人望月眼科が、業務の効率化を図るため、搬送ロボット「KEENON T8」を導入しました。今回は、同眼科クリニックでのロボットの効果やその背景、導入の経緯について詳しくお伝えします。
眼科クリニックの現状と課題
望月眼科は、高速道路のインターチェンジから近く、1日に約200名の患者が訪れる人気のクリニックです。しかし、多くの患者が来院する中で、診察室から会計カウンターへとカルテを運ぶ業務に課題が生じていました。特に、院長の診察では短時間に多くの患者を対応する必要があり、カルテが滞留し、会計時に待ち時間が発生することが大きな問題でした。
こうした背景の中、医療事務(シュライバー)スタッフは、カルテ運搬を ~心配しており、業務での負担を軽減するためにロボット導入を決断したのです。
KEENON T8の導入
新たに導入した「KEENON T8」は、わずか55cmの幅で、狭い通路にもスムーズに対応できる小型の搬送ロボットです。このロボットはトレイセンサーを搭載しており、運搬物がトレイから外れた際には自動で帰還します。これにより、スタッフは手間なくカルテの運搬業務を進めることができるようになりました。
実際に導入した医療事務の源五郎丸さんは、「ロボットによるカルテの滞留が解消され、診察記録に集中できるようになりました」と語り、診察や会計のプロセスが効率化されたことを強調しました。このロボットは“シロゴマ”という愛称で呼ばれ、クリニックのスタッフにも人気を得ているようです。
効果と今後の展望
医療法人望月眼科では、ロボット導入後、診察と会計の待ち時間が大幅に短縮され、患者満足度も向上しました。スタッフが受付や診察、会計業務に集中できるようになったことで、全体の業務処理スピードもアップ。院長も患者の利便性を向上させるため、ロボットの活用を進める意向を示しています。
さらに、望月眼科では来年春に開業予定の分院でも、同様に「KEENON T8」を導入する計画です。これにより、より多くの患者に対して安心・安全な医療サービスを提供していく方針です。
まとめ
DFA Roboticsが提供する搬送ロボット「KEENON T8」は、医療現場における業務の効率化に貢献するだけでなく、スタッフの負担軽減や患者満足度の向上に寄与しています。デジタル技術の活用が進む中、望月眼科は今後もロボットを使った新しいサービスの展開に取り組んでいくことでしょう。患者にとっても、より快適な医療体験が提供されることを期待したいと思います。