医療現場に革新をもたらすHoloeyes MDのApple Vision Pro対応
Holoeyes株式会社は、医療用画像処理ソフトウェア「Holoeyes MD」の新しいバージョンMD3.0を2024年12月にリリースしました。この新バージョンは、Appleの最新技術であるApple Vision Proに対応しており、医療の現場に新たな風を吹き込みます。
Holoeyes MDの魅力
Holoeyes MDは、CTやMRIなどの画像診断から得た医用画像を3Dモデルとして表示することで、医療従事者がより視覚的に病態を理解しやすくする医療用ソフトウェアです。従来の平面モニタでは得られない深さや立体感を特殊な技術で再現し、臨床教育や研修にも活用されています。つまり、医師や看護師は、従来よりも効果的に患者の状態を把握し、確認することができるのです。
新しいApple Vision Proは、高精細のディスプレイとともに、自然な動きでジェスチャー操作を実現します。これにより、医療関係者はこれまで以上に直感的で簡単な操作でHoloeyes MDを利用することができます。
パススルー機能の革新
新バージョンの目玉機能の一つが「パススルー」です。この機能により、現実の空間を背景に3Dモデルを浮かせて表示することが可能になります。医療従事者は、周囲の環境を見ながら、患者や医療スタッフとのコミュニケーションを図ることができるため、より効果的な支援を行うことができます。また、従来はバーチャル空間内のみでの3Dモデル表示が可能でしたが、パススルー機能によってリアルタイムで周囲の環境を確認しつつ、医用画像を扱えるようになります。
代表取締役CEOのコメント
加えて、HoloeyesのCEO、杉本真樹さんは、「Apple Vision Proに対応できたことを大変嬉しく思います。医療現場ではさまざまな職種のかかわりがある中、誰もが使いやすいプラットフォームを提供することが重要です」と述べています。
彼はさらに、Holoeyes MDがもたらす革新が医療の最適化に寄与することを期待し、XR技術やメタバース空間を活用した新しいサービスの開発に意欲を見せています。
Holoeyesの未来
Holoeyes株式会社は2016年に設立され、医用画像や医療知見を空間的に再現・共有し、医療の最適化を目指しています。その取り組みとして、医療機関へのソフトウェアの導入が進められ現在70以上の施設で活用されています。これからもHoloeyes MDの技術は、外科的手術の術前計画や教育機関でのトレーニングなど多様な分野で需要が高まるでしょう。
Holoeyesのソフトウェアは、日本国内外で約200の診療科にわたって活用され、医療の現場だけでなく、教育や研究においても新たな可能性を切り開いていくことが期待されています。今後、どのように医療現場での活用が進むか、更なる技術革新に注目が集まります。