待望の新作絵本『すみれのさとうづけ』が登場
絵本ファン待望の新作『すみれのさとうづけ』が、世界文化社から5月28日(木)に発売されます。本作は、「世界のお菓子」シリーズに属し、著者は児童文学作家の石井睦美さん、イラストはKrimgenさんが手掛けています。5年前に刊行された前作『王さまのお菓子』からの続編として位置づけられるこの新たなお菓子の物語は、喪失感を繊細に描写しており、同時に記憶や温かさを思い起こさせる作品です。
おじいちゃんとサラの心温まる物語
物語の主人公、サラはおばあちゃんを喪失した後、一人暮らしをするおじいちゃんを心配しています。ある日、サラはおじいちゃんの家に泊まりに行くことになります。その際、庭で摘んだすみれの花をきっかけに、思いもよらぬ不思議な出来事が展開します。石井さんは、喪失の痛みを優しく包み込むようにこの物語を綴り、一方でKrimgenさんの絵は、古典的かつ異国情緒溢れるもので、物語に深みを与えています。
お菓子に込められた記憶
特に注目すべきは巻末に掲載された「すみれのさとうづけのつくりかた」です。このレシピは、物語の余韻とともにお菓子の魅力を感じさせる訪れであり、読者が実際にこのお菓子作りを通じて物語と繋がる楽しみが広がります。読み終えた後に、甘い香りが心に残る一冊になることでしょう。
新たな世界への旅
この作品は、オーストリアの伝統的なお菓子であり、かつては皇室でも愛された「すみれの砂糖漬け」が中心に据えられています。サラが摘んだ可憐なすみれの花は、砂糖に閉じ込められることで、世代を越えて愛される記憶の象徴となります。ハプスブルグ家の皇妃エリザベートや著名な作曲家ショパンもこのお菓子の虜になったと伝えられています。このような背景が、物語に歴史的な重みを与えています。
作者の想いとキャンペーン
石井睦美さんにとって、すみれの砂糖漬けは特別な思い出と結びついているようです。本作では、オーストリアでの生活経験を持つKrimgenさんと共に、さまざまな感情や情景が描かれています。作者同士のコラボレーションによって、物語は一層色彩豊かになります。
刊行を記念して、TEGAMISHA BOOKSTOREで原画展も行われます。ダブルサイン本やすみれモチーフの新作アイテムが並び、作者の作品世界をより身近に感じることができる絶好の機会です。原画展は5月28日から6月17日まで開催されるので、ぜひ足を運んでみてください。
まとめ
『すみれのさとうづけ』は、甘さの中に込められた記憶と愛情が詰まった物語です。美しい絵と優しい言葉が織りなすこの作品を手に取り、大切な人との思い出を再確認してみませんか。心温まる読み物を通じて、あなたの日常に甘いひとときをお届けします。
定価は1,760円(税込)で、ぜひ書店で手に取ってみてください。