電通総研、新しいIR支援プログラムを開始
株式会社電通総研(以下、電通総研)が、投資家と企業との関係性を強化する新たな戦略的IR支援プログラム「IR For Growth」を発表しました。このプログラムは、日本企業の価値向上を支援することを目的に、従来のIR活動に加え、財務、非財務、IRの三つの領域を統合的にサポートするものです。
IR活動の現状
近年、投資家向けのコミュニケーションの重要性が増しており、多くの企業がその取り組みに力を入れています。一方で、調査によると、上場企業の約半数がPBR(株価純資産倍率)1.0倍を下回っているそうです。このことは、企業が中長期的な価値を向上させるために、事業運営とIRコミュニケーションを両立させる必要があることを示しています。
統合的な支援体制
電通総研は、経営陣だけでなく、経営企画、IR部門、広報など様々な部門との連携が重要であると考えています。多くの企業では、機能分化が進んでおり、戦略の策定や実行が部門をまたいでスムーズに行われていないのが現状です。そこで、電通総研の「IR For Growth」は、組織横断的な支援を実施し、各部門が連携して企業の価値向上を図ることを目指しています。
本質的なIR活動とは
電通総研は、IR活動の本質を「財務と非財務の企業活動が一貫した成長戦略のもとで推進され、成果と期待を生み出し、それがステークホルダーに伝わること」と捉えています。この考えを基に、「IR For Growth」は、国内電通グループの資源と提携先の専門知識を組み合わせ、企業への財務・非財務両面からのコンサルティングを行います。
提供内容
具体的には、以下の領域において支援を行います:
- - 財務価値の向上:資本戦略の立案、既存事業の変革、新規事業の創出、M&AやPMI(M&A後の統合プロセス)の支援
- - 非財務価値の向上:組織風土の変革、社員エンゲージメントの向上、組織人事や採用戦略、サステナビリティの推進
これらを通じて、企業は財務・非財務の価値を統合し、一貫性のある成長ストーリーを構築することが可能になります。