バイオLNGで海運革新
2025-03-19 12:27:44

商船三井、バイオLNG燃料で持続可能な海運へと舵を切る

商船三井、バイオLNG燃料で持続可能な海運へと舵を切る



商船三井は、最近運航を開始した自動車船「CELESTE ACE」にバイオLNG燃料を導入しました。これにより、同社は邦船社として初めての取り組みを行い、持続可能な海運目指す新たなステップを踏み出しました。

バイオLNG燃料の供給



3月16日、商船三井はベルギーのゼーブルージュ港で、オランダの「Titan Supply B.V.」から約500トンのバイオLNG燃料を供給されました。このバイオLNG燃料は、製造から消費に至る過程で炭素排出がゼロ以下であることが特徴で、EUのISCC-EU認証を取得しています。

環境への影響



LNG燃料は、従来の重油に比べて二酸化炭素の排出量を約25%減少させることが期待されます。さらに、廃棄物や余剰物を活用したバイオLNGの使用により、さらなるCO2削減が可能となります。バイオLNGやLNGはともにメタンが主成分であり、既存のLNG供給網を有効活用できるため、脱炭素化に向けた有効な手段として位置付けられています。

専門家のコメント



タイタン社の代替燃料部門のディレクターであるCaspar Gooren氏は、「今回の供給は国際海運の脱炭素化に向けた液化バイオメタンの重要性を強調します」と述べています。特に、バイオLNGの需要が高まる中で、商業的にも実用可能性が高いことが指摘されています。

商船三井の燃料GX事業部長である漆谷氏も、「2050年までのネットゼロエミッション達成に向けて、クリーン代替燃料を導入し続けます。今回のパートナーシップにより、バイオLNGの使用を開始できたことは喜ばしい」と話しています。

2050年に向けたビジョン



商船三井の経営計画「BLUE ACTION 2035」では、2050年のネットゼロエミッションの達成が目標として掲げられています。この取り組みは、その実現に向けた重要なステップとなるでしょう。今後も、LNGやバイオLNGの積極的な導入を進め、クリーン燃料の利用を促進していく方針です。

バイオLNGの特性



バイオLNGは「液化バイオメタン(LBM)」とも呼ばれており、バイオガスから精製し液化された燃料です。加工過程で大気中の二酸化炭素を吸収するバイオマスを原料としているため、製造から消費までの過程を通じてカーボンニュートラルを実現可能です。

結論



商船三井のバイオLNGプロジェクトは、持続可能な海運に向けた重要な一歩であり、今後の技術革新に期待が寄せられます。クリーンな未来を構築するための挑戦は始まったばかりです。


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