鈴木製機が導入したobniz Nowで物流機器の保守が進化

鈴木製機が導入したobniz Nowのイノベーション

物流業界の技術革新が進められる中、鈴木製機株式会社は、obniz社が提供する「obniz Now」を導入しました。この取り組みにより、垂直自動搬送機の保守作業が根本から変わることとなります。以下は、その背景と導入効果について詳しくご紹介します。

1. 鈴木製機の抱える課題

鈴木製機は90年以上にわたり、国内外の工場や倉庫において高品質な垂直搬送機を提供してきました。しかし、これまでの保守対応は、現地確認を伴うものであり、技術者の手間とコストがかかるものでした。例えば、「少し音がする」といった顧客からの問い合わせに対し、担当者が現地調査を行っても、必ずしも問題を確認できるわけではなく、無駄な時間を要していたことが大きな課題です。

また、技術人材が不足している昨今、人的リソースを保守対応に多く割くことは企業にとって大きな負担となっています。これにより、より多くの顧客に迅速かつ効果的にサービスを提供することが難しい状況が続いていました。

2. obniz Now導入の決め手

鈴木製機は、約5年前から通信装置の導入を検討していましたが、コストや開発リソースの問題から進展がありませんでした。その際に出会ったのが「obniz Now」です。このソリューションは、通信装置からクラウド、Webシステムまでを一貫して提供できるため、導入のハードルが非常に低いことが評価されました。特に、既存設備への後付けが可能であり、大きな負担を抱えることなく運用を始められるポイントが決定的でした。

さらに、obniz Nowは他社のIoTソリューションに比べて価格面でも優位性があり、技術者にとっても直感的に操作できるという特長が、多くの決定要因となりました。

3. obniz Nowのサービス内容

obniz Nowは、遠隔地からの稼働状況の監視が可能なIoTソリューションであり、通信装置（デバイス）から管理システム・Webシステムに至るまでをトータルで提供します。これにより、設備の運用・保守が大幅に効率化されます。

4. 導入による具体的な効果

実際に「obniz Now」を導入した結果、以下のような成果が得られています：

- 垂直搬送機の稼働状況を遠隔から正確に把握できるようになった。
- 問題発生時の現地訪問が不要となり、保守業務の負担が大幅に軽減された。
- 自社の技術者が使いやすいシステムであるため、スムーズな導入と運用が実現。
- 通信からクラウドまで一貫して提供することで、社内の開発リソースをほとんど必要とせずに済むようになりました。

5. 導入企業のコメント

鈴木製機の専務取締役、鈴木利信氏は「お客様が安心して使える製品を届けたい」との思いを強調しています。obniz Nowの導入は、ただの効率化に留まらず、お客様との信頼関係を深めるための取り組みであるとし、今後もobnizとの連携を強め、さらなる品質向上を目指すと語っています。

6. これからの展望

今後、鈴木製機はobniz Nowの活用を通じて、蓄積データを基にした故障予測や予防保全の高度化を視野に入れた新たな運用に取り組む予定です。利用者のニーズを把握し、さらなる革新を遂げることで、物流業界における競争力を高めていくことでしょう。これにより、より効率的で信頼性の高いシステムが完成することが期待されます。